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「今年も巫女さんが神事をかまけて今年いちばんのゲームソフトを決める『巫女さんゲームアワード』の時間がやって参りました」 |
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「わーい。ウッドボール！ ウッドボール！」 |
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「ウッボー！ ウッボー！」 |
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「審査員はこの三名。まずはあたし、8月32日（ふぁみつーの日）生まれのファミ部員・黒住ウズメと」 |
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「いいクロスレビュアーは死んだレビュアーだけだ！ TACOX大好き出口サグメと」 |
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「トターッ！ くらえ、必殺トラブルスープレックス！ 獣神サンダーライガーでお送りするぞ！」 |
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「えーっ」 |
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「こ、これはえらいことだわ。今まで低級霊しか神おろし出来なかったシコメちゃんが遂に神さまを！」
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「たしかに獣神を自称してはいるけど、神さまとはちょっと違うような……」 |
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「トアーッ、明神鳥居上段からのトペ・コンヒーロ！」 |
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「ほらほら、獣神さまの荒ぶるさまをみなさいよ！ あの荒ぶりようはきっと国津神系ね」 |
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「もういいよ。ライガーは神さまでいいよ。国津神でいいよ」
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◇◇◇ |
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「今年とりわけ元気がよかったゲームジャンルといえば、恋愛SLGな気がするんだけど。どうかしら？」 |
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「『ラブプラス』に『ドリームクラブ』と、飛び道具が二発出たもんね」 |
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「その二つと比べると正統派に位置する『アマガミ』も、個人的にはとてもよかったと思うの」
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「あんたもギャルゲーやるんかい」 |
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「プレイヤーの代行者であるはずの主人公の発想が『先輩の膝裏にキスしたい……』とか『どうして犬が膝の裏をなめるのか、犬の立場になればわかるかも知れない！』とかなのよ。やたら嗜好が偏っていて衝撃的だったわ」 |
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「ウズメさんがそういうゲームを普通にプレイしていることのほうがアタシには衝撃的だよ」 |
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「『ラブプラス』はどう？ あたしはプレイしてないけど」
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「面白かったけど、同じくDSの『ストレンジ・ジャーニー』にハマってからはデートをすっぽかしまくるようになっちゃってさー。ゲームのプレイ時間を奪う恋人なんてこっちから願い下げ、という結論に達しました」 |
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「非コミュな性格だとは思っていたけど、まさか仮想現実でも対人関係に折り合いを付けられないなんて……。そもそも『ラブプラス』も『ストレンジ・ジャーニー』もどっちもゲームよ。しっかりして！」 |
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「でもさー、ホコリをかぶったラブプラスが目につくたび、寧々さんに対する罪悪感を感じて胸が痛むんだよね。いっそのこと売っぱらったほうがすっきりするのかなー」 |
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「馬鹿野郎！」 |
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「わっ、びっくりした」 |
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「一度は愛した女を売り飛ばすなんて、お前は最低だな！」 |
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「えっ」 |
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「レスラーの中にはヒールと呼ばれる悪役レスラーたちがいるけど、試合が終われば彼らはキミよりずっと心の温かい連中だよ。キミはCHAOSの邪道か外道あたりの付き人になって、その歪んだ根性をたたき直すべきだ」 |
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「とつぜんトラブルスープレックスを始めたよこの獣神。そのコラム、とっくに連載終わってますよ」 |
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「折角のご託宣だし、サグメちゃんはラブプラス持参で新日の門を叩くべきね」 |
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「イヤだよ、きちがいだと思われるじゃない！
……いつも思ってたけど、こいつの人生相談はどっかピントがズレてんだよ」 |
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「『ドリームクラブ』はどうだった？」 |
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「ホストガールをお酒で酔わせて口説き落とすというアイディアは秀逸だったけど、慣れると作業ゲーになっちゃうのがちょっと残念だったかな。ドリームカクテルマグマ飲ましときゃいいか、みたいな」 |
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「馬鹿野郎！」 |
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「わっ、またかよ」 |
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「ドリームカクテルマグマぐらいで現実の女を落とせるか小僧！ まずはソープへ行け。話はそれからだ」 |
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「別の人生相談回答者が習合しちゃってるよ」 |
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「なんということなの。まだギャルゲーの話しかしていないというのに、すでに収拾がつかない状態になってしまったわ」 |
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「仕方がない。続きは明日のクリスマスイブに更新するぞ、小僧ども！」 |
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「ゲーッ、そんなにヒマな聖夜でいいのーッ！？」 |
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