12月24日(木)

 


　　巫女さんゲームアワード2009　その2

●●●登場人物●●●

ウズメさん
 巫女さん(21)　
年長者で国粋主義者　
主な口寄せキャラはトキワ荘の人々
愛国精神が目にあまる

サグメちゃん
 巫女さん(18)　
ケミカルなナゴムギャル　
主な口寄せキャラはパブロ・エスコバル
白くて粉ならなんでもいい

シコメちゃん
 巫女さん(14)　
PTSDの幽霊族
主な口寄せキャラは低級動物霊
胃にカメレオンを飼っている

〔すべての作画：うそつきさん〕



　　　

「前回はギャルゲーの話しかしなかったわねえ」
「ギャルゲーの話しかしない巫女とかってありえないでしょ。かたよりすぎだよ」
「あら、巫女はかたよってしかるべきよ。おもに右にね」

「はいはい。そういうのいいから。今回はもっと大衆的なゲームの話をするよ」
「大衆ゲーといえば、今年はドラクエとFFのナンバリングタイトルが同じ年に出るというスペシャルイヤーだったわね」

「ドラクエはさすがに国民的ゲームだよね。電車の中とかでIXをプレイしている人、未だに見かけるもんなあ」
「発売直後は何かと叩かれてたけど、よくまとまった成長システムといい、やりこみ要素といい、良ゲーであることに間違いないわよね」
「でも、今年のベストかというと、果たしてそうでもないような……」
「じゃあ、ベストはなに？」

「えーっとね……」

「♪世の中みんなファミコンなのにー　たった一人でセガの道ー」
「おや、どこからともなく聴こえるこの美声……」

「あっ、この超ソリッドな圧倒的歌唱力はもしやっ」
「♪Beep！　なんて愛おしいBeep！　カッコいいぜBeep！」
「きゃーっ！　日本一歌のうまいサラリーマン（wikiにそう書いてある）、セガの光吉猛修さんよー！」
「なんで光吉さんの生霊おろしてんだよ。獣神はどこにいったんだ」

「♪褒めちぎりまくれっアフターバーナー！」

「あのさ、いまゲームアワードの審議中だから、大声で歌わないでもらえます？」

「♪泣いたユーザー数知れずー」

 

「いっしょに歌わないの！」
「♪思い出して涙ぐむー　せつないメモリー」
「だから歌うのやめろって！」

 

「4メガ〜！」
「奇妙な合いの手を入れないの！」
「♪信じてるよBeep！」
「♪ムーンダンサー」

「それはエターナル！」
「あーもう、ハモるなよ！」
「せーの、」

「Beep！」
「人差し指を立てながら休刊したセガ翼賛ゲーム雑誌のタイトルをシャウトしたって流行らないからね！　そもそもパクりだからね！」
「じゃあ一発ギャグやります。……鬼亙！」
「字が違う！　それはワタリ！　旧AM3研にいた人の名字！」
「ふふふー、まさか大スターの光吉さんと一緒に名曲『Beep！エターナル』を熱唱できるなんて！　今まで生きてきたなかで最高のクリスマスだわ！」
「低っ！　ウズメ姐さんのクリスマス偏差値って意外と低っ！　もっと人生頑張って！」
「オーケイ！　リクエストがあればなんでも歌うよ！」
「え、じゃあ『Burning Hearts　炎のANGEL』を……」
「はい！　はい！」
「ラヴィ！　そこの梅小路葵にちょっと似てるキミ！」
「はい！　『赤ちゃんはどこからくるの？』をお願いします！」
「オーケイ！　カモーン、リピートアフターミー！　♪赤ちゃんはどこから来るの？」
「♪赤ちゃんはどこから来るの？」

 

 「♪父さんも初めだけ　手伝いましたー！」
「イブの夜にこの歌をリクエストするとは、何やらほのかな悪意を感じるな……」
「そこの戦国TURBみたいなキミもこっち来て一緒に歌おうよヘイラヴァー！」
「え……アタシはべつにいいよ」
「 トゥッ　トゥルッ　トゥットゥットゥットゥットゥルー」
「デイトーナー！　レッツゴーアウェイ！……はっ、思わず釣られて歌っちゃった。でもなんか楽しい！　今年のクリスマスが人生で一番楽しい！　デイトナUSA最高！」
（現役女子高生だというのに、サグメちゃんのクリスマス偏差値もたかが知れてるわあ）
何も決まっていないのでさらにつづく。