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昨日、家族と山菜採り、タケノコ採りに出かけたので、その疲れが今日になって出てきたものと思われます。 久しぶりだったので疲れたれす。 あ、他のコジャレた都会派日記サイト運営者は「山菜」とか「タケノコ」といった大自然天然取れたて単語を使いませんね。なぜだろう。 まあいいか。 タケノコ採りはほんとにしんどいんです。僕の地方でいうタケノコというのは一般に知られる竹林に生える太いやつ ではなく、笹薮に生える細長いやつのことを指すのですが、それを採るためには、 山の斜面に隙間なくびっしり群生する笹藪の中に分け入らねばならないのです。自分が手でかきわけた部分以外は 四方全て笹、笹、笹なので、視界はまさしくゼロ。こういうところで出会い頭にクマに襲われたりするんですね。 クマはタケノコが好物ですから。時と場合によっては人間も好物ですから。 タケノコを探していると、クマの足跡やクマの食い散らかしたタケノコの痕なんかが いやでも目に付き、けっこう怖いです。笹藪でクマに出遭ってしまった場合、まず逃げおおせることはできません。 そんなどっきりカタストロフィーアニマル、ツキノワグマを寄せ付けないために藪ではラジオをガンガン鳴らすのは常識。 みなさんも、笹薮に分け入る時はラジカセを忘れないで下さいね(分け入らねえ)。 綺麗な山の空気、糧を得る喜び、死を隣に感じる場。タケノコ採りは山中他界観 を肌に感じるにちょっといい塩梅なレクリエーションであるといえます。気分は山伏、峰入り行者、 いくぜタラタカンマンビシビシバクソワカ、などと不動金縛りの真言を一息に唱えたくなってしまう始末なんですが、 そんなムードをぶちこわしなのは山中に鳴り響くラジオ放送。 「さあ、ホテルの従業員は部屋に何がいるので驚いたのでしょー、か？ �@巨大な、タコ『う〜ん、タコかぁ〜(相棒の声、答え知ってるくせに)』 �A凶暴な、ワニ『おっほっほう、そりゃあ、こわい』 �Bバスタブに、サメ『ひえー、びっくりするねえ』 さあ、本日は電話番号の末尾3と4の方のみがつながります。 では、答えの解った末尾3と4の方、今からお電話どうぞ！」 そんなきわめてどうでもいいクイズが、大音量で僕のくうそう修行の邪魔をするので困ります。 ついでに言えば僕の電話の末尾は6だし、ここはいかなるケータイも圏外です。 ラジオを止めてしまうとサメの歯よりも鋭いツメに引き裂かれるはめになるので、 山伏くうそうを諦めてシティ派パーソナリティの他愛もないよもやま話に人里離れた山奥より小さく相槌を打つ僕。 手にはタケノコ。そしてクイズの答えは�B。 |