|
小結技 王さまがオカマになる!? ゲームが始まると、王様は「おお、ゆうしゃ○○よ！」と言う。そのとき、なまえに「すきなの」や「きすして」といれてみよう。すると、ふだんはとてもいかめしいおうさまが「おお、ゆうしゃすきなのよ！」や、「おお、ゆうしゃきすしてよ！」としゃべるぞ！ ほかにも、いろいろなことばを当てはめてみんなであそんでみよう！ というウル技(ウルテク)が、十数年前のゲーム雑誌に紹介されていました。ドラクエ�Tの話です。 当時小学生低学年だった僕はこのウル技にたいへん衝撃をうけ、自分で考えた「くさいの」や「はみかけ(歯磨け)」という名前をつけてはモニタに映し出される王様のセリフを朗読し、げらげら笑いころげていたものです。 そう。今、同じことをやったとして、ぜんぜん面白くないのはなぜだろう、と小学生の頃の自分と今の自分との間の断絶を感じたりして、なんだかちょっと切なくなってしまうのです。 そういう、思い出の手がかりとでもいうべきものが過去のドラクエ体験にたくさん詰め込んであるので、ドラクエというものはもはや僕にとって人生の一部であり、そういう僕の人生のことも考えずにドラクエやその他ゲーム全般を十七歳や引きこもりと関連付けて否定しようとする評論家は敵です。ブロードキャスター福留も敵。ベギラマ。 えー、最近、敵を増やすのに凝ってまして、結局それだけの話ですので。 あ、スクウェアの坂口プロデューサーも敵！ FFは�Zから敵！ 逆に、ドラクエを発売日に買った人には最大級の友情を(一方的に)感じます。発売日当日のヨドバシカメラで僕はレジに並びながら、前後左右360度の名も知らぬドラクエ購入者に話しかけたり、握手をしたり、胴上げをしたり、主人公につける名前を訊いたりといった、そういういろんなちょっかいを出したくてうずうずしてました。ただ、ゆうきがないのでできませんでしたけどね。 というか、見知らぬ人を胴上げしたからといってそういう人を勇者とは呼ばないので、やはりそれはゆうきという類のものではないのかもしれませんね。魔王を倒してこその勇気、合言葉は勇気！ ということで、これから早速ぼうけんのしょを途中から始めたいと思います。いまだ職業は「りょうしのむすこ」！ |