僕のホームページ作りのコンセプトとして、「より間違った方向に」というのがあります。そもそもこのサイトは元はフランス料理研究サイトで、それがどこかで間違って妖怪研究サイトとなり、さらにそれがどこかで間違ってキン肉マンの超人研究にまで携わるようになり、今では山師日記のほうがメインとなりつつあり、事典のほうも何がなんだかよくわかんねー、わかんねーけどまーいーや、といったかんじの歴史を経て今日にいたっているという事実は、僕の中ではゆうめいな話ですが、えー、２１世紀を間近に控えた今、もう一度、ひとふんばりしてうっかり間違ってみたい、愛と勇気と勘違いに満ちたうっかりコンテンツを新設したい、という想いを抱いている次第です。

　それも、うっかり、かつしなやかに間違いたいのです。「しなやかに」というのは重要で、例えば「スイカを売る魚屋さん」というのは確かに間違っていますが、それは「しなやかな」間違い方ではありません。なぜでしょうか。

　それは、魚屋さんの二軒となりのはす向かいには八百屋さんがあって、そこではもっとよく響く中身の詰まったスイカが売られているからです。この「間違い」は僕の求める「間違い」ではなく、経営学的な「間違い」にすぎません。これではつぶれてしまいます。ですから僕あベンチャー精神でもって、ライギョやマリモやフウセンウナギ、あるいはデスクトップを水槽に変えるスクリーンセーバー「アクアリウム(シェアウェア　\1000)」などを売る、そんなしなやかな間違いをするおとと屋さんになりたいのです。

　僕の「間違い方」の美観、あるいはポリシーなどをえんえんと説いてはみたのですが、なんかばかみたい。つまらないポリシーです。もっと人生、社会、政治、地球、いずれかの役に立つような主義主張を説きたいです。

　で、しなやかにー、とかポリシーがー、とかさんざんわめいた挙句、現在僕が考えている記念企画および新コンテンツは「週刊少年ジャンプのマンガ感想(参考)」だというのだからわれながら愚の骨頂。