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最近熱中しているゲームといえば、ドリームキャストの『カルドセプト2』と『クレイジータクシー2』なんですが、後者はクレイジーなタクシードライバーが公道をクレイジーにドリフトしたりクレイジーに対向車線を突っ走ったりしながら一秒でも早く乗客を目的地に届けるというクレイジーなゲームなんですが、僕はこんなゲームばっかりやってるから現実生活においてもフェンスめがけてクレイジーバックダッシュしてしまったりするのだと思いました。ゲームばかりしていると現実とバーチャルの区別がつかなくなります、だなんてばかなマスコミがよくほざいているけれど、あれれ、これじゃ反論できないよう。 プール監視員のバイト中、泳ぎ疲れた小学生たちとよくゲームの話などするのですが、まるで話が合わないので驚きます。僕が上記のごときクレイジーなゲームをクレイジーな形相でプレイするゲームスタイルなのに対し、小学生ときたらプレステ2だFF�]だと、なんかやけにスマートなんです。あとは遊戯王。こちらはさっぱりわかりません。 セガの売上アップがおのれの幸せ度アップと正比例すると信じてうたがわないセガ信者の僕ですので、 「FFもいいけど、ドリームキャストのゲームだってかなり面白いんだぞう！」 などと子供らに喧伝する地道な広報活動を常に怠らないのですが、小学生ときたらまるで聞く耳を持ちません。 「じゃあかんし員のお兄さんはFF�]のとうじょう人物ぜんいん言えるの？」 などと、接続詞「じゃあ」の意味がまるで不明です。しかも僕はFF登場人物の名前をティーダとユウナくらいしか言えないので、ルールーも知らないの？ ワッカも知らないの？ ホントになんにも知らないの？ なんでそんなにすね毛が生えてるの？ と小学生たちにさげすまされ、水をかけられます。そこで僕も負けじと子供たちに水をかけ返したりして遊んでいるとあっという間に勤務時間が終了し、一日のお手当て6200円をいただけるという、やあ、これはすてきにらくちんだ。一生このまま夏ならいいのに。プールサイドが僕の人生のすべてならいいのに。帰り道にある花壇では、ヒマワリが太陽のほうを向いていついつまでも誇らしげに咲いていればいいのになあ。 ある日のこと、子供たちが「キン肉マン漬けだ！ キン肉マン漬けだ！」と騒いでいるのが聴こえました。これには小生驚きつつもおおよろこび。お兄さんもお兄さんも、お兄さんもキン肉マン漬けだよ！ かれこれ二十年、どっぷりとゆでたまごマジックにつかり続けているよ！ と心中叫びながら声のするほうに走り寄ってみたところ、子供たちはビート板を水面に並べてそこを渡るという筋肉番付ごっこに興じていたのでした。つまり、「キン肉マン漬け」と聴こえたのは、正しくは「筋肉番付」だったというわけですね。なーんだ。ははは。はは。 あー、一生このまま夏ならいいのに。小学生たちはどこどこまでも伸びるアサガオのツルをいついつまでも観察し続ければいいのに。それでいいのになあ。
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