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どうもどうも。またもや日記に間隔が空いてしまいまして。なにしろ界王さまが地球へ戻る時間のことを考えていなかったものですから、復活にこんなに時間がかかってしまいましたよ。ははは、でも地球が無事でなにより！ わ、なんかボロぞうきんみたいなのふんづけちゃってちょっとキモいけど、まあそれはそれとして、なによりなにより！ 上記のドラゴンボールもうそう小芝居におけるボロぞうきんの正体はヤムチャの死がいだったりするんですが、そんなことをぐだぐだ書いているといつまでたっても本題に入れないので割愛割愛。本日のテーマは「プレステ2を買うべきか否か」です。本題もぐだぐだしているので注意注意！ 僕はセガが大好きなので、セガのハード屋としての未来を奪ったソニーとプレステが憎くて憎くてしようがないんですが、一方でPS2ソフトの何本かには惹かれるものがあることも事実であり、しかしやはり、セガ以外のハードを今更買うのは今までのゲーム人生(薄い)を否定されるようで悔しい……等々、今の僕はまるで丑松のごとく葛藤につぐ葛藤に顔をゆがめずにはおれぬわけです。ぬおおぉぉ……あ、丑松さんというのは『破戒』(島崎藤村)の主人公です。僕はこの小説を読んでいませんのであまりたしかなことは言えませんが、あらすじから察するに、けっこう葛藤する役どころのキャラなんじゃないでしょうか丑松さんって。たぶんね。 えー、PS2購入にまつわるさまざまな葛藤のうねりを、わかりやすく、かつ古典的に、天使と悪魔のささやきというかたちで具現化してみると、次のようになります。 悪魔「ようヒモロギ」 ヒモロギ「こんばんは、悪魔さん。なにをしてるんですか」 悪魔「見ればわかるだろ。『とっとこハム太郎』のハム太郎を模して作った編み人形を焚き火で燃やして暖をとっているところさ」 ヒモ「そうですか。でも、なんでそんなことをするんですか？」 悪魔「あのアニメ、観ていてイラつくからね。それに、秋といえば焚き火だろ」 ヒモ「あー。たしかに、出てくるハムスターたちが『我々は人間と同等』、みたいな思想を持っているあたり、なんかムカつきますね」 悪魔「愛玩動物の分際で何を言いやがる！ みたいなノリで、一体一体憎しみを込めて燃やしているのさ。けっこう面白いよ」 ヒモ「いいなあ、僕にも少し燃やさせてくださいよ」 悪魔「いいよ。じゃあ、この契約書にサインをしてね」 ヒモ「いまハンコないですけど、拇印とかでもいいですかね」 悪魔「うん。ぜんぜん大丈夫だから。なにも心配ないから」 天使「ちょっと待った！ ヒモロギくん、そんな軽々しく魂の契約書にサインをしてはいけないよ！」 悪魔「チッ……余計なことを……」 えー、なんだかいつまでたってもPS2の話に移行しませんね。 ダメだこりゃ。ワープ。ワープ。 悪魔「PS2？ 買っちまえばいいじゃねえか。そもそもセガに何の義理があるっていうんだ」 ヒモ「う……それは……」 悪魔「だいいち、昨年の就職活動の時、セガはお前を面接で落としたじゃねえか」 ヒモ「うう……セガが、僕がこんなに愛しているセガが……僕を、僕を捨てた……？」 悪魔「そうだ！ セガはお前を裏切ったんだ！ 憎め！ セガを憎め！ そして買え！ プレイステーション2を！」 ヒモ「ウウウ……セ、セガめ……よ、よくも……」 天使「ダメだヒモロギくん！ 面接で落とされたのは、なにもセガがキミを憎んでいるからじゃないんだ。そもそもあの時は、キミが川口浩探検隊の話をしたからいけなかったんじゃないか！ 自分のいたらなさをセガへの憎しみに転化させてはいけないよ！」 ヒモ「そ、そうだった……面接で水曜スペシャルや香港で食べた犬肉の味について意気揚揚と話しまくった僕がバカだったんだ！ セガは悪くない！ セガ大好き！ 相対的にプレステ大きらい！」 悪魔「チッ、失敗か……まあいい。しかしヒモロギよ。お前の大好きなセガ製のゲームはこれからプレステ2にどんどん移植されるんだぜ。セガ好きのお前が、セガのゲームを買わないって了見はねぇだろう？」 ヒモ「うん。それもそう！ 僕はセガが好きだから、これから出るセガ製プレステソフトはぜんぶ買おう！ となると、やっぱりPS2も必要だなあ！」 天使「ダメだヒモロギくん！ 今はハードを購入する時期じゃない筈だろう？ キミと同じくゲーム好きな弟さんが受験勉強の追い込みにさしかかっているこの時期にプレステ2を買ってしまっては、弟さんに迷惑がかかる。いいかい、彼は意志の弱い子だから、キミが買ったプレステ2に勉強そっちのけで熱中するだろう？」 ヒモ「うん。いわずもがな、ってやつだね」 天使「そうすると、弟さんは受験に失敗。高いお金を払って予備校に入学。加えて24にもなって働かずにブラブラしているキミ。こんなダメ兄弟二人をかかえることになってしまう親御さんと親御さんのサイフの気持ちにもなってみたまえ！」 ヒモ「わあ、不憫だ！ それはイケナイ！ PS2はぜひとも買い控えよう！」 悪魔「おいおいおい。ヒモロギよ、忘れたとは言わせねえぜ。お前が現役受験に失敗した最大の原因は何だ？」 ヒモ「枚挙にいとまがないけど、しいてひとつ挙げるとするなら、ちょうど今くらいの時期にスーパーファミコンソフト『ロマンシング サ・ガ3』に熱中してしまったためかなあ」 悪魔「そうだ。それでは、追い込みの大事な時に『ロマサガ3』を買ってきたのは、誰だったかな……？」 ヒモ「……弟ですけど」 悪魔「では、一浪の時、センター試験で失敗してしまった最大の理由は何だっけかなあ？」 ヒモ「枚挙にいとまがないけど、しいてひとつ挙げるとするなら、お正月にセガサターンソフト『パーチャファイター2』に熱中してしまったためかなあ」 悪魔「そうだ。それでは、センター直前の大事な時にサターン本体と『バーチャ2』を買ってきたのは、誰だっけかな……？」 ヒモ「……お年玉でふところがホクホクになっていた弟だ！」 悪魔「その通り！ わかるだろ？ お前の弟はお前の受験勉強をことごとく妨害してきたんだ。そんな弟が憎くはないのか？ 今こそPS2を使って弟に復讐すべきじゃないのか？」 ヒモ「ウウウ……お、弟め……よ、よくも……」 天使「ダメだヒモロギくん！ それだってキミの自業自得じゃないか！ ロマサガなんか、弟さんから半ば取り上げるかたちで、結局弟さんより早くクリアしてしまったじゃないか！ あの時の被害者はむしろ弟さんのほうじゃないのかい？」 ヒモ「そ、そうだった……ジャイアニズムぜんかいで弟のソフトを取り上げた僕のほうこそ反省すべきだ。せめてもの罪ほろぼしに、PS2を買うのは控えて弟の勉強の邪魔にならないよう部屋のすみっこに体育座りでじっとしていることにしよう！」 悪魔「……ふん、天使のやつめ。頭のよわいヒモロギをうまくやりこめやがったな……今日のところはこれで引き上げてやるが、これで終わりだと思うなよ！」(続く) なんだか無意味に長くなってしまってので、分割します。明日の日記に続く。というか、これは日記なのか。 |