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初雪初雪、宮城県では初雪が降りましたよしんしんと。 初雪に対する一般的な反応としましては、ゆるゆると顔を弛緩させ、キじるしキーちゃんよろしく庭を駆け回るわんわんスタイルと、視界に存するあらゆる事象を小馬鹿にしなければ気が済まないような目つきでもって外の雪景色に一瞥をくれただけで、あとはまた何事もなかったかのごとくコタツにずぶずぶ埋没してゆくにゃんにゃんスタイルの二様があるわけです。ふつう人間というものは長じるにつれてわんわん派からにゃんにゃん派へとシフトしていくものであり、そもそも大人になるに従ってにゃんにゃんを求めるようになるのはいわば自然の摂理であり(余談)、２４歳の成熟型デジモンであるところの僕とて当然にゃんにゃん派。ネコだネコだ、お前はネコになれ！ とばかりフトンの中で身体を丸め、目覚し時計を打ち捨てて再び眠りについたのであります。いかんせんネコなので、大学を休むことになんら抵抗を感じはしませんでした。ネコに学歴は不要だもんニャー。 どうにかして自分のズル休みを正当化しようと思ったんですが、なんかムリみたいです。そもそもここは日本国であり、ハメハメハ大王の統治する南国の島ではないのであり、いい大人が雪降ったくらいで休むんじゃねえよ、とおもいました。実話なのだからおどろきます。 そんなかんじで、誰でも名前がヒモヒモヒ、雪が降ったらお休みで、雪がやんでもお休みで、なにがなんでもお休みで、みたいな前近代国家の誕生を願い、世界の果てでひとり歌いつづけるヒモロギさんのために、誰かこの国にひと革命(レヴォリューション)起こすべきだと思うんですが、そういう大きな問題はあとでみんなで詰めて話し合うことにして、それはそれとして、今はとりあえず日記の続きを書きます。 えー、今日は学校をサボり、愛車「真・ラスチニッシュ號」のタイヤを冬用のスタッドレスタイヤと交換しました。クルマの名前がよりカッコよくなっているのは、旧「ラスチニッシュ号」と比べて二ヶ所ほど、比類なきパワーアップを遂げているためです。 �@タイヤを交換したので雪道走行が可能となり、汎用性がアップ �AカーナビでTVが観られることについさっき気づき、車内の娯楽度アップ 運転３ヶ月目にして新たな機能が発現するとは、なんか∀ガンダムみたいでカッコいいマシンですよね。３ヶ月もの間気づかなかった僕が単なるおまぬけさんだという説もありますが、後者の説は僕の一存で斥けます。 使えば使うほど新たな機能が明らかになり、ますます強くなるわが「真・ラスチニッシュ號」。恐らくあと半年も使いこめば、マシンの動力源がゲッター炉だったり、ボディがガンダニウム合金製だったり、月光蝶システムが搭載されていたり、足なんてただの飾りだったり、といった新事実が次々と判明することでしょう。つまるところ僕のファンカーゴは強い！ つおい！ ベンチシート最高！ ということなんですね。ですから、万が一宇宙人や地底人が僕らの地球に攻めてきても大丈夫、僕と僕の黒歴史ファンカーゴにまかせておいてください。 〔真・ラスチニッシュ號イメージソング「僕らのラスチニッシュ」〕 みーたか君は(きみーは) ラスチニッシュ號 聞ーたか君は(きみーは) ラスチニッシュ GO！ つっよっいんだ！ おーっきいんだ！ 僕らの自動車なーんだー いつでーもー かれはー やあってー くーるー みっつのこころでー 呼ぶのなーらー 正義とー 愛とー 友情とぉー まっしーんだっ！ まっじーんだっ！ ラースーチーニッシュッ！ ゴーッ！ 現実的な話、常に意識が混濁している僕のことですから、運転中に茫然自失となってそこいらの田んぼに突っ込み、日記で「やあ、僕のマシンにはゼロシステムが搭載されていたもようです。あっ、頭が割れるようだ……そっ、空が落ちるっ☆」などとほざく日も遠からず、といった塩梅なんですけどね。それと、上記のイメージソングは「ぼくらのマジンガーZ」のパクリなので、つまりパロディなので、「わ、コイツ自分の車にイメージソングなんか作ったりして、あ、あぶないやつ……」などとヒかれてしまうのは心外です。って、ああ、自分の車を「真・ラスチニッシュ號」などと呼び習わしている時点でみなさんヒいているわけですね。なるほど。なるほど。なるほロケット！ などと、茶魔語でハジの上塗りをしたところで今日の日記風はお開きです。毎度毎度、文章に計画性というものがまるで見られません。 |