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いやしかし、今日の『詩のボクシング』はひどかったっすねえ。チャンピオン島田雅彦vs挑戦者サンプラザ中野、というカードだったんですが、あまりに島田氏の横綱相撲。僕はサンプラザ中野さんのストレートな詞はわりと好きなんですが、それをそのまま「詩のボクシング」のリング上で熱唱、というのはいかがなものか。ヨイトマケの美輪明弘さんが「10-0」と酷評するのも至極もっとも。僕を含めた視聴者のうち何千人がのけぞりもんどりうったことか。あれはひどい。かなりひどい。 最終ラウンドの即興詩対決など、中野さんにとってはある意味マリー・アントワネットの公開ギロチンよりも残酷な仕打ちだったかもしれませんね。島田氏に圧倒的実力差を見せつけられたうえ、自分はまったく詩を作れず、あげくの果てにコーランとはほとんど関係のない歌を絶唱してしまった中野さん。もし自分があの立場だったら……と思うに、鳥肌がたちます。 映画『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』において主人公の少年は辛いことがあった時「人工衛星に乗せられて孤独に死んでいったライカ犬に比べれば、自分の辛さなんてどうってことないゼー」と考えることで自らを励ますんですが、今度から僕は何か辛いことがあったとき「『詩のボクシング』にうっかり出場し、即興詩対決のテーマ「コーラン」に関連する詩がまったく思い浮かばず、勝ち誇った表情の島田氏の前でコーランとほとんど関係のない歌を絶唱せざるをえなかったサンプラザ中野に比べれば……」と考えることにします。いやあ、どんな辛いことでも笑ってすませられそうだ！ とまあ、今日観た番組の感想をつらつら述べただけの短文日記です。期日の迫ったレポートや就職活動のことを考えると、長文日記なんか書けやしません。いや、書けるんですが、せっせと日記なんぞを書いていると、その代償として僕の人生の、明日にかけるべき橋がかけられなくなるという、ははは、うまいね、書けると架けるをかけたんだね、おい山田くん、ヒモロギさんの座布団の中身を高級真綿と替えてやんな、といったところで今日の笑点はおひらき。ヒモロギさんの座布団はけっきょく増えるわけでもなく減るわけでもない質量保存の法則、そんなこんなで無為な時間を過ごすうちに、右隣に座っている歌丸師匠の命の蝋燭はいつのまにやら風前の灯、ああ、もしも時間が止められるなら、歌丸師匠はいついつまでもフジコにおびえながらいついつまでも楽太郎にイジられ続けることが出来たのに……う、歌丸ーーーーっ！！ などと、自身の現状について書いているつもりが、いつの間にか歌丸師匠を悼む追悼文章になってしまいました。日本語ってふしぎだな。けっきょくいつもの長さ相当の日記を書いてしまったし。今現在カチカチ日記をタイピングしている僕という存在って、まったくもってふしぎだな。 きょうのおもしろやけくそアンケート みなさんの鼓舞暗示、「〜に比べれば」を教えてください。 親切な方からアドバイスをいただき、フォーム不具合を解消することが出来ました。ありがとうございました、白沢さん！ |