6月12日(水)

 今日は仙台でアルゼンチン-スウェーデン戦がありましたね。

 就職活動のため、日帰りで東京を往復してきたのですが、その行き帰りにちょうど両国のサポーターとすれ違う形となり、初めてワールドカップのワールドワイドな熱気というやつをナマで味わうことができました。

 朝、東京駅に降り立つと、駅のホームにはスウェーデンのサポーターがたむろしていました。いやしかし、スウェーデン人には美人が多い。思わず「おや!? おやおやこれはこれは……」とうならずにはおれない美女がホームのあちこちを歩いているのでおどろきます。透き通るほど白い肌、輝くブロンド、澄んだ碧眼、そんなとびきり美人のスウェーデン女性とすれ違ったときなど、「おや!? おやおやおや……」とばかりに遠ざかる彼女をいつまでも目で追い続け、前を見ないで歩いているものだから、へんな日本人のおっさんとぶつかってしまい、「スッ、スミマセンッ!」などとカタカナであわてて謝る始末です。まあ、それはさておき、スウェーデン女性は美人なので、僕はこれからスウェーデンを応援することにしましたよ。というか、スウェーデンを応援しているスウェーデン女性サポーターを応援することにしました。がんばれがんばれ。美ぼうをがんばれ。

 かったるい就職活動を終えて仙台駅に戻ると、駅のホームにはアルゼンチンのサポーターがたむろしていました。いやしかし、アルゼンチン人にも美人が多い。思わず「おや!? おやおやこれはこれは……」とうならずにはおれない美女がホームのあちこちを歩いているのでおどろきます。健康的な肌、悩ましげなスタイル、エキゾチックなたたずまい、そんなとびきり美人のアルゼンチン女性とすれ違ったときなど、「おや!? おやおやおや……」とばかりに遠ざかる彼女をいつまでも目で追い続け、前を見ないで歩いているものだから、へんな日本人のおっさんとぶつかってしまい、「スッ、スビバセンッ!」などと今度は濁点まじりのカタカナであわてて謝る始末です。まあ、それはさておき、アルゼンチン女性は美人なので、僕はこれからアルゼンチンを応援することにしましたよ。というか、アルゼンチンを応援しているアルゼンチン女性サポーターを応援することにしました。がんばれがんばれ。美ぼうをがんばれ。

 乗り換えの電車まで時間があったので、僕はホームをウロウロしながら次から次へとやって来るアルゼンチンサポーターをしつこく観察していたんですが、いやしかし、いやしかし、ほんとアルゼンチン人には美人が多い。思わず「おや!? おやおやこれはこれは……」とうならずにはおれない女性がホームのあちこちを歩いているのでおどろくばかり。健康的な肌、悩ましげなスタイル、エキゾチックなたたずまい、そんなとびきり美人のアルゼンチン女性とすれ違ったときなど、「おや!? おやおやおや……」とばかりに遠ざかる彼女をいつまでも目で追い続け、前を見ないで歩いているものだから、今度は、バッファローマンのロングホーンのようなツノがついた帽子というかヘルメットをかぶったアルゼンチン人サポーターのおっさんとぶつかってしまい、「あっ、あいむそーりー!」などと今度は消えいるようなひらがなで謝る始末です。まあ、それはさておき(後略)


 いや、さすがにね、三回目はウソだね。フィクションだね。いくら僕がうわついたマヌケ青年だからといって、日に三回も美人に見とれて人にぶつかったりはしないさー。本当は、たったの二回しかぶつからなかった、ほどほどのマヌケ青年なのさー。二回くらいはぶつかるさー。だってほら、ぼかあそこそこマヌケだからねー。ちょんわちょんわー。