11月10日(日)

 20万アクセス達成、まことにもってありがとうございます!
 厚く御礼申し上げます!

 これからも皆さんの期待を適度に裏切りつつ、未来永々更新を続けていきたいと思っています。いやはやしかし、いやはやいやはや、ここまでくるのに数年の時を要しました。事典をはじめとするテキストデータも膨大な量に膨れ上がり、日記に至ってはもうなにがなんだか。自分でも、いつ、なにを書いたのかをまるで把握していないというていたらく。

 そこで今回は、20万アクセス記念企画として、今までの「日記風」のおさらい、主な登場人物を紹介しようと思います。「死せる魂の会」ビギナーもこれで安心、そうでないみんなももう一度おさらいをして、友達に差をつけちゃおう!(逆方向に)





「日記風」 おもな登場人物

【ヒモロギ】


 やきとり大学大学院ねぎま研究科に所属する大学院生にして、その実態はふしぎ探求サイト「死せる魂の会」の会長なんだ。世界の秘宝を捜し求め、今日も各地の秘宝館を飛びまわる!
 おのれの内なる臆病な自尊心を飼いふとらせてしまった結果、とうとうワニ人間と化してしまったぞ。

【デカメロン号】


 他人の駄犬を勝手にこらしめる狗屠王ヒモロギの愛犬だぞ。かつて脱走を試みた時に、ヒモロギにひっとらえられてマウントパンチを食らわされ、それ以後はわりと従順なんだ。ときおり家庭菜園を荒らすので、家族には害獣の一種と認識されているぞ。
 主人のヒモロギに眉毛を描かれる呪法を施され、とうとうイヌ人間と化してしまったワン。

【ラスチニッシュ号】

 三千世界を駆け抜ける韋駄天ヒモロギの乗騎だぞ。「ラスチニッシュ」の意味はエチオピアの土人語で「ちび元帥」。その名の如く、小さな体でたてがみをなびかせながら走るその姿は、暮れゆく異国の草原によく映えるんだ。

【黒住ウズメ】


 死せる魂神社において奉仕を行なう巫女さん(21歳)にして、恋少なき男ヒモロギの脳内彼女でもあるぞ。しょせんは妄想だというのに、二人は大正時代のような清い交際を続けているんだ。まだ手をつないだことさえないというぞ。
 マンガ好きということもあって、古今のマンガ家の霊を降霊するのが得意なんだ。ただ、行動を統御できないヤクザ悪霊梶原一騎の降霊だけは自粛しているぞ。

【出口サグメ】


 死せる魂神社において奉仕を行なう巫女さん(18歳)にして、カルト教団“人外眞教“の元・教祖だぞ。ウズメに懲らしめられて教団は解散したものの、マインドコントロールが解けていない信者がいまだひそかにつき従っているんだ。
 最近気になっていることは愛読書『家畜人ヤプー』のマンガ化。とはいえ江川達也じたいは嫌いだぞ。

【中山シコメ】


 死せる魂神社において奉仕を行なう巫女さん(14歳)にして、あばしり菊次郎の出身校として名高い聖パラダイス中学に通う女学生だぞ。母親は他界、父親は不具者というヘビーな家庭環境において、必死で家計をきりもりする頑張りやさんのPTSDなんだ。
 ヒモロギの生霊に体を乗っ取られた時、肉体がその負荷に耐えきれず死んでしまったんだ。でも、どうせそのうち『キン肉マン』のようにサラリと復活を遂げるはずだからもう少し待っていてね。

【青面金剛】


 「死せる魂の会」では60日に一度の庚申日に寝ないでチャットを行ない三尸の虫が体から抜け出るのを防ぐ「庚申講」という民俗行事を行なっていて、その庚申講のご本尊が青面金剛さまなんだ。
 三尸の虫が天帝に宿主の悪行をチクると、すぐさま青面金剛さまがやってきて、手にした鎖分銅で宿主の頭蓋をこなごなに粉砕してしまうという。非常に好戦的なインド伝来の破壊神だぞ。

【おめ六会】
ニッ、ニッ、ニッ

 正式名称は「おめおめと生き恥をさらしてうっかり六十代まで生きてしまわないよう相互に監視しあう会」。ノーフューチャーな生き様を標榜することによって年金の積み立てを拒否しようとする、反国家的思想を有した危険な団体だぞ。ニッ、ニッ、ニッ!
 実はヒモロギ会長は不払い抵抗運動を行なわずに免除申請を提出していたという事実が明るみに出て、今や会の存続自体があやぶまれているんだ。

【厚生省役人】


 おめ六会の宿敵であり、倒すべき巨悪だぞ。年金の強制徴収や財産の差し押えを行なったり、「年金支給はエメラルドで」という甘言で国民を誘惑したりと、その手口はあくどいものばかりなんだ。
 その正体は、弱者から積み立て金を吸い上げて骨の髄までしゃぶりつくす天魔外道だぞ。ゆっ……許せないッ!

【ちみ1200歳】


 「死せる魂の会」オリジナルのVNIだぞ。
「普通の妖怪として、天竺や唐土であまねく悪事をはたらき人々を困らせていたちみは、腕利きの陰陽師に封印されてしまいました。だから、ちみは実在する肉体を持っていません。バーチャルな世界にデータだけを封じ込められた電波妖怪です」といったかんじのパクりぶりだったぞ。
 複数の絵描きさんが描いてくださったので、他に天竺バージョン唐土バージョンの絵もあるんだ。

【C・ボーンミート】


 この世から相続争い、いわゆる“骨肉の争い“をなくすために近未来からやってきた孤独なヒーロー、それが僕らのキャプテン・ボーンミートなんだ!
 皮膚の色を黒白二色に変化させて葬式会場に張られた鯨幕に擬態することが出来るぞ。というか、能力はそれしかないぞ。あまりツブシのきかないヒーローなので、登場したのは一度きりなんだ。

【緒川たまき】


 「死せる魂の会」が総力をあげて応援する、グンバツイケてる知性派女優さんだぞ。このサイトでは「閲覧者は全員緒川たまきファン」という前提のもとで話が進められていくことが往々にしてあるので、訪問者はそのへん念頭においといて欲しいんだ。
 本当なら、たまき女史をキャプテン・ボーンミートなんかと一緒のテーブルタグにくくること自体畏れ多いことだぞ。まったくもう。

【志賀直哉】


 アマチュア物書きヒモロギの夢枕に立って「白樺派を継ぐ者はお前しかいない」と告げた人物、彼こそがアストラル体となった志賀先生だったんだ。それ以来、ヒモロギは「志賀直哉没後の門人」を自称し、好き勝手なことばかり言っているぞ。
 そのうえ、ヒモロギは白樺派を自称するわりにはショートショートや創作怪談しか書かないので、なんだかもう、どうしようもなくどうしようもないぞ。
【やっ太】


 朱子学の理気二元論をもとに構築されている「死せる魂の会」の世界観において、陽の運行を示すのがやっ太くんなんだ。
 この世に出来ないことはないという信条のもと、なんでもやってみないことには気がすまないこの少年は、その壮絶な敢闘精神でもって地球の内核まで掘り進み、アルゼンチンに続く地底トンネルを開通させたことさえあるというぞ。
【デキッコナイス】


 森羅万象を体現する「死せる魂の会」の思想体系において、やっ太くんとは逆に陰の側面をつかさどっている存在がこのデキッコナイスなんだ。なにかというとすぐに「できっこないす」と口走るネガティブなオランダ人だぞ。
 一説によれば、アムステルダムでの麻薬やポルノに耽溺した放蕩生活に対する自責の念が彼を歪んだ現実主義者へと変えていったらしいぞ。





 リストを作ってみて驚いたことは、実在の人物がほとんどいないという点。日記なのに、主な生身の登場人物が犬だけってのはいったいどういうわけなんだ。そんな日記があるものかよ。さびしいじゃないか。まるで友達のいない奴みたいじゃないか。恥ずかしくなるくらいひとりぼっちじゃないか。

 まあ、まあいいや。とにかく。とにかくですよ、こんな僕と、そして僕の愛する仲間たち(脳内における)のことを、どうかこれからも応援してくださいね! ニッ、ニッ、ニッ!