1月13日(月)

 掲示板等で反応していただけて楽しかったので、改めて最近よいなあと思ったもの、皆さんにもオススメしたいなあと思うものをいくつか紹介してみたく思います。


○オススメ映画
 掲示板では『ジャズ大名』に対する反応が上々ですが、最近観た映画のうちもっとも僕がオススメしたいのは『フリークス/怪物團』です!
 えー、のっけから一般向けでなくて恐縮ですが、ぜひともぜひとも観てほしいなあ。これはもう70年位前の古典映画なんですが、これから先、どんなにCG技術が発達しようとも、この映画以上にあやしく、おそろしく、そしてふしぎな映画は現れないでしょう。断言します。
 というのもこの映画、いわゆるサイドショー、つまり見世物小屋を舞台にした話なのですが、そこで芸を演じるフリークスを演じているのは本物の見世物芸人。ミゼット(小人)、ピンヘッド(小頭症)、シャム双生児、男女、ひげ女、そういった連中のオールスター。その迫力たるやものすごいです。乱歩の『芋虫』に登場する傷痍軍人のように両手両足のない男が器用にマッチを擦ってタバコに火をつけるシーン、これだけで凡百のCGなんざ吹っ飛ぶほどに圧倒されてしまいます。
 更には物語のラスト、フリークスたちの怒りにふれた人間が嵐のなか彼らに追い掛けまわされるシーンがあるのですが、その恐ろしいことといったら、今まで観たどんなホラー映画も子供だましにみえるほど。うーん、すごい。おもしろい。
 この映画を撮ったトッド・ブラウニング監督はその後映画界から抹殺されてしまうんですが、僕はこの映画、だんぜんアリだと思います。時として障害者は我ら健常者の常識をおおいに凌駕し、そして健常者たる我々はじつのところ彼らに畏怖している。それが認識できるだけで十分に意義がある。畏怖の念をひたかくし、福祉の名のもとに障害者を飼いならそうとする手前勝手な健常者の自己満足なんざ穴掘って埋めてしまえ。


○オススメアニメ
 掲示板に書きこみがあったので、ここでも書かせてもらいます『キングゲイナー』。これがもう、最高なんです! 現在WOWOWで放送中の、『機動戦士ガンダム』シリーズを手がけた富野監督の最新作です。
 たぶんこのアニメのテーマのひとつに、「ガンダムの否定と克服」のようなものがあるんじゃないかなと、そんな気がします。僕じしん、シリーズ中のモビルスーツは殆ど名前をいえるし、雑誌『ガンダムエース』は毎号欠かさず買う、というくらいガンダム好きなのですが、そんな由緒正しきガンオタの僕でさえコロッとヤラれてしまうこの魅力、どう伝えたらいいものでしょうか。とにかく、キャラは立ちまくりだわ台詞は変だわご都合主義だわ30分笑わされっぱなしだわで、とにかくすごい、観ていて気持ちのよい作品です。「人類の革新」を説く高尚なガンダムが好きな人も嫌いな人も、この俗世の観きわまりまくった『キングゲイナー』のOPを一度は観てみることをオオスメします。すごいすごい。


○オススメ本
 これはもう、『官能小説用語表現辞典』できまりなんですが、えー、内容紹介はまたそのうちに。まあ、紹介できない表現が大半を占めるわけなんですが。


 眠くなってきたので今日はこのへんで切り上げます。推敲してないけど、まあ、いいや。おやすみなさい。