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宮城県は震度六弱、なんだそうで。 けっこうゆれちゃったりなんかしましたよー。 帰宅後の夕方、寝っ転がって少年ジャンプの『いちご100％』を読んでいる最中にグラッときまして、すかさず僕は室内ケージに収監していた子犬を外にひきずり出しました。 「こっ、これは西野つかさちゃんのいちごパンツによだれをたらしている場合ではないゼー。おきろロッホ・ネス号（犬の名前）（ハンドルネーム）！」 「わんわん」 「よかったなあ。ほら、お前の犬生における初地震だよ。地震ぞめだよ」 「わんわん」 「ははは。ほれ歩け。この揺れのなかをみごと闊歩してみせよ。ははは。なんだそのへっぴりごしは。酔っ払ってんのかよう」 「わんわん」 「きゃっきゃっ」 「わんわん」 みたいなことをやっていたら、血相を変えて飛んできた親にすごい剣幕で怒鳴られました。 「馬鹿！」「早く外に！」「馬鹿！」 「あっ、はい。ごめんなさい」 「馬鹿！ 馬鹿！」 馬鹿の決算大バーゲンです。「十回十回ゲーム」のテンポで馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿いわれました。そりゃそうです。マグニチュード7.0の大地震のさなか犬とじゃれてるいい年こいたばか息子をみれば、どんな親でも罵倒せずにはおられぬわいというものですね。こんな息子、非行化よりもしまつがわるい。僕が親だったら、災害の混乱に乗じて首とか絞めちゃいますね。きゅっきゅっと。 部屋を出る間際つけっぱなしのテレビを見やれば、ニュースキャスターがテーブルの下で悲鳴をあげていて、あー、これはなんだ、もしかしたらけっこうクライシスな状況なのかと、そこでようやく気づきました。なんてこった、僕の危機センサーは低感度すぎでした。野性を忘れすぎでした。藤岡隊長ごめんなさい！ 危機センサーの研磨を怠ってごめんなさい！ 日本男児なのに『いちご100％』なんか読んでごめんなさい！ 掲示板で高橋留美子をこきおろしまくってごめんな……あー、これはいいか。いいや。そもそもここだけの話、関東大震災のときに井戸に毒を撒いたのはるーみっくオタらしいですよ。これでダーリンもイチコロだっちゃ、とかいって。うわ、こわーい。たすけて甘粕憲兵大尉ーっ！ さておき。安否を気遣うメールを送ってくださったみなさま、どうもありがとうござました。僕はほら、ニコニコとるーみっくバッシングができるくらい無事で元気です。ゲレンデが溶けるくらい元気なんです！ やった！ |