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白昼、窓から女子高に忍び込んで逮捕された高校二年生。その動機は「女子高に興味があった」というものだったという、そんな『いちご100％』を地で行くような事件が近くであったそうで。んー、この男子高校生って、僕の母校の生徒のような気がしてなりません。 僕の通っていた学校は中・高一貫教育のプロテスタント系神学校で、四方八方男だらけ。学内に足を踏み入れたが最後、目視できる性は野郎と漢とゲイだけであり、愛情を注ぐ対象はイエスさまだけであり、毎朝礼拝でアーメンとか唱えなければならないのであり、思春期の男子がそういった環境に六年間も身を置かねばならないとあっては、女子高に興味が湧くのもいたしかたないところといわざるをえないかもしれません。だからまあ、世間は許さないだろうけど僕は許すよ。 かくいう僕が思春期の頃は、六年間のアーメン生活のせいで頭がイカれ、自分と同世代の女性の存在を事実として認識できず、色気とはまったく無縁の学園生活を送ることになんら疑問を感じることがありませんでした。すっかり環境に適応してしまったんですね。土日も夏休みも黙々と部活にいそしんだり（勿論マネージャー不在）、部活後は先輩がたの麻雀の面子に無理やり入れられ、役を他に知らないので七対子ばっかでロンっすツモっすと上がりまくっていたら怒った先輩にDDTとかされたり、教室にスーファミとプロジェクションテレビを持ち込んで壁一面の大スクリーンでファイプロのバトルロイヤルをしているのが先生に見つかってファイプロどころかブレイジングトルネードまで取り上げられたり、そんなことしかしていないうちに僕の思春期はいつのまにか終わってしまいました。中高生という多感な時期、僕の人生においては女性的存在の介在する余地が1フレームもなかったということが残念でなりません。営々とファイプロ力皇斬最強伝説を築いている場合ではなかったのです。僕ももっとちゃんとまじめに、女子高とかにもぐりこんだりする努力をすべきでした。まったく、もったいないことをしたものです。 今日は例のニュースを聞いたのと、たまたま『グミ・チョコレート・パイン』の三巻（せつない）なんかを読んだりしたこともあって、なんだか妙な結論の日記を書いてしまいました。予定では、うちで飼っている子犬がカツオブシをかけたドッグフードしか食べなくなってしまい困っている、ということを書こうと思っていたんですけどね。まあいいや。そんな話は。 |