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そんなこんなで岩手から帰ってまいりました。ここ数ヶ月のボロボロなサイト運営にも愛想を尽かすことなく、当サイトをブックマークから外さずにいてくれたみなさん、どうもお待たせしました。これからまたよろしくお願いします。すみません。ありがとうございます。愛してます。 前回の日記で「かんたん料理レシピを教えてください」とお願いしたところ、掲示板やメールでいくつものお手軽料理を教えていただくことができました。教えてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。愛してます。なんかもう愛しまくりです。 ちなみにネットから遠ざかっていた僕がなにを作っていたかというと、おもむろにパスタで飢えをしのいでいました。パスタを2キロほど買い込み、借りものの『nonno別冊料理大百科』を熟読し、わからないところはまわりの人に質問し、あるいは何度か失敗することによって貴重な教訓を身をもって学び（「シジミでボンゴレを作るべきではない」「唐辛子とシシトウは別個の食材」等）、ペペロンチーノやカルボナーラ、ボンゴレといった基本的なパスタはだいたい作れるようになりました。やったネ！ パスタばんざい！ イタリアばんざい！ シチリアの太陽よありがとう！ 自分で作ったパスタが存外においしかったので、僕は自分がミスター味っ子かなんかの生まれ変わりと勘違いし、投宿していた自炊宿に友達が遊びに来た時に調子に乗って肉ジャガなんぞを作ってみたのですが、ジャガイモの面取りがうまくいかずどんどん身がこそげてしまって最終的にはクリみたいな大きさになってしまうし、ダシから作るのがめんどくさかったのでめんつゆでイモとタマネギを煮込んでみたら汁の色が海に流出した重油みたいな産業廃棄色になるし、そのうえ子供のDNAにまで悪影響を及ぼしそうななしょっぱさだし、砂糖を持っていなかったので他の自炊客に分けてもらったキビ糖をわっさわっさと加えてみたらもうなにがなんだかわからない地獄のかくし味になるし、まさかこんな代物を口内に含み、噛み砕き、あろうことか嚥下し、あまつさえ栄養分として摂取しようだなんて発想はマジありえないかんじだし、あまりのありえなさに遊びに来た友人たちは僕の産廃肉じゃがを囲んでいついつまでも記念写真を撮り続けるし、あるいは「これからの人生、もっと辛いこともあるし、もっと見たくないものを直視しなきゃならない時もあるんだから。だから落ち込まないで！」などと、たかが肉ジャガを失敗しただけのはずなのに人生論レベルで励まされるし、なんかもう僕は肉ジャガが完全なトラウマになってしまいました。もう自分では二度と肉ジャガは作りません！ あー、こんなボクに愛情のこもった肉ジャガを作ってくれるやさしい女の子、いないかなァー……なァーんチャッテ！ 文章の締め方がなんだか昭和なかんじでせつないです。僕の文体ってこんなでしたっけ。どんなでしたっけ。 |