|
いやね、事故事故。交通事故ですよ。えっ、誰が？ 僕が！ 対人事故！ さる３月４日の雪の朝、いつものように愛機ラスチニッシュ号（ファンカーゴ）を駆っていたところ、とつじょクルマが滑って制御が利かなくなり、対向車線にはみ出しました。目の前にはでっけートラック。場所は狭い橋の上逃げ場なし。めちゃくちゃにハンドル切って橋の欄干にぶつかって跳ね返ったところをさらにトラックに跳ね飛ばされ、元の斜線側の欄干にも一度ぶつかり大失神。なんかもうね、あっちで跳ね返りこっちで跳ね返り、アルカノイドの弾の気持ちがよくわかりました。ほんとにもう、大変なんだから。これからはアルカノイドをしている人を見かけたら、「こらっ、やめろっ。キミは弾のことを少しでも考えたことがあるのかっ。ブロックを崩すことだけに腐心して、その無意味で非生産的な娯楽の過程において弾の肩甲骨や腰骨、あるいは首の骨がどれだけの衝撃を受け、痛切な悲鳴をあげているか、キミは考えたことがないのかっ！」などと頭ごなしに叱り付けその誤った行為を糾して生きたいと思います。 アルカノイドの話などはどうでもよく、いまは僕の事故の話をしています。その後の記憶は飛び飛びで、意識がはっきりしてきたのは救急車の中。救急病棟で精密検査を受け、大きな外傷はなかったためその日のうちに自宅に戻ることができました。愛車ラスチニッシュ号の大破ぶりからはとても想像できない奇跡的軽症で済んだのは、トラックとぶつかったのは助手席側だったという幸運と、あとは言うなればシートベルトとエアバッグのおかげです。どちらか一つが欠けてもまずまちがいなく死んでました。ほんとうにありがたい。僕の命を救ってくれたエアバッグさん及びシートベルトさんへの感謝の念は今や信仰の域にまで達し、保険がおりたらそのお金で事故現場跡にエアバッグ大明神とシートベルト菩薩を祀った社殿を建立したいと思います。あ、いや、やめた。やっぱり新しいクルマ買ったほうがいいや。 経過はそんなかんじ。文章がみだれているのはきっとムチ打ち症からくる頭痛のせいです。痛いんですよこれがまた。ちなみに、救急病棟から家族がもらったパンフ「頭を打った患者さんの状態に注意！」によれば、「事故後一ヶ月以内」に、「意味不明のことを口走った」り、「尿をもらした」りした場合、病院で再検査をしなければならないそうです。そんなこといちいちパンフで説明されるまでないような……と思いましたね。 |