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花園神社の酉の市で念願の見世物小屋を観てきました。いやはや楽しかったです。僕の個人的価値観からいうと、かなりクール、そうとうにクール、クールの那由多乗でした。 「蛇女」や「双頭の赤子」といったおどろおどろしい絵看板の下で繰り広げられる軽妙なコマシ芸。小さく開いた小窓からは中の観客が驚く様子と太夫の後ろ姿がちらりちらりと覗き、いやがおうにも通行人の好奇心を刺激。中に入ればステージの右側、左側で演目が演じ分けられ、右から入った客を自然に左側の出口へと誘導する実に機能的な舞台構造。何より、真っ赤に塗りたくられたベニヤに囲まれた異空間で次々と披露される猟奇的にして脱力系な演目の数々。超ベテランにして平成最後の見世物芸人・蛇女おミネさんのことは前から知っていましたが、なんと今回からは新人蛇女の小雪さんもステージデビューということで、意気揚々とヘビを食べる彼女の笑顔に大感動。口上を述べるおばちゃんの開始の合図のないうちにヘビにかじりついてしまい、軽く注意されている若い蛇女さんにちょっと萌えました。 かぶりつきの位置で蛇女さんに萌えていたら、僕のまん前にヘビを投げつけられたのでいたく驚きました。なんとか避けたものの、よく見たらそれはゴムのおもちゃで、ぴょえっ、などと叫びつつ飛び上がったまぬけな僕はまわりのお客さんのよい見世物になりました。 そうそう、新人蛇女さんはわりとかわいかったですよ。かわいいのに鼻から入れて口から出したクサリをひっかけて水の入ったバケツを持ち上げたりするので、僕の個人的審美眼からいわせていただくと、たいへん萌えました。蛇の死骸にペロペロと舌を這わせて舐める蛇女萌えー！ あまりの楽しさに文章もへったくそになっちゃってますが、まあそんなことはどうでもよくて、僕の言いたいことはただひとつ、見世物小屋さいこう！ 日本最後の見世物小屋（今年、二軒に増えたらしいですが）がなくなってしまう前に、きみたちも観たほうがいいぜほんとうに。 さしあたって僕は、前世よりの宿願であった見世物小屋をこの身で体験し、蛇女のペットである巨大ニシキヘビの抜け殻も拝領し、ぶっちゃけ現世で思い残すことはもうありません。あとはもうこんな現世、何がどうなろうとエニシンオーライオールオーケーだ。いえー！ ぶーん！ ちーぱっぱ！ ちーぱっぱ！ |