かつて両親にブタの子と間違われて地球に捨てられ、地球ではダメ物書きダメ物書きとののしられ続けたこの僕が栄光の短編オリンピックで二勝とは、なんと立派になったものだろうか。田園調布では僕ことヒモロギマンの優勝を称えるパレードが催され、テレビのどのチャンネルを回しても映るのはヒモロギマン、ヒモロギマン、ヒモロギマン……。まさに栄華の絶頂を極めたといえるヒモロギマンであったが、すっかり有頂天になっている彼はもちろんのこと、その仲間の正義物書きたちの誰一人として気づくことがなかった……宇宙から飛来する七つの黒い影、悪魔物書きの襲来を！
　 次回から新章突入、「七人の悪魔物書き編」！　国境の長いトンネルを抜けたらへのつっぱりだった！

　まあ、べつに突入しないんですけどね、新章。あと僕、正義物書きか悪魔物書きかだったら、悪魔物書きのほうがいいな。あるいは残虐物書き。グヘヘーッとかグロローッとか笑いながら残酷な小説書くの。かっこよくない？

　というわけで、取り急ぎご報告まで。インフルエンザのせいで次回「短編」オリンピックにはエントリー出来ませんでしたが、次々回より再び参戦 したいと思います。小説ひとすじ三百年。