5月11日(水)

 ここのところずっと更新がとだえがちでいやはやどうも。世界の平和を守るため、学会員と激しく殴り合っていました。死闘にかまけてなかなか更新ができなかったのですが、でももう大丈夫! 世界の平和と「死せる魂の会」の更新は、これからはまったくもって大丈夫!

 世界を守るためには基本的に暴力の行使が不可欠なので、武術の修業を始めました。
  理論派・かつこだわり派の僕としては、武術を始めるにあたって自分で一から武術体系を構築しないと気がすまなかったため、三ヶ月という期間を費やしながら究極の格闘理論を考え抜き、ついに「四神相応拳」というオリジナル武術を創始するに至りました。

  この「四神相応拳」、世の中のあらゆる武術より絶対的に強く、あらゆる武術より防御に優れ、あらゆる武術より攻撃に秀でている、という自負があります。なんだこの強さ。なんたることか。ありえない強さだ。あまりにスキがなさすぎる。あまりに人体破壊が容易だ。なんということじゃ、儂は強さを追求するあまり、天への冒涜にも等しき人知を超えた殺人術を創り出してしもうた……などと、枯れた口調でワナワナ震えおののくほどに、僕じしんこの殺人拳法を手に余してしまっているため、紹介早々なんですが、この拳法は永久に封印しようと思います。

 そもそも人間に腕が四本あることを想定して考えた武術なので、強いのは当たり前だし、そんなもん封印する必要もないような気がするのですが、まあ、広い世間には四本腕のひとがいないとも限らないので、とりあえず封印しときます。サタンクロスやブラック・カンフーのような悪の四本腕超人が「四神相応拳」を会得したら、たちまち地球にピンチが訪れてしまうからのう。

  もしも「四神相応拳」を教えて欲しい、という正義の心を持った四本腕の方がおられれば、「地球を守るため以外の用途には決して使わない」という条件付きで伝授します。そして僕は腕が二本しかないので、四神相応拳のことはすっぱりと諦めて極真空手を習いにゆこうと思います。


※ブラック・カンフー……原作の「宇宙野武士編」を下敷きとしたテレビスペシャル『キン肉マン 決戦! 7人の正義超人vs宇宙野武士』に登場する四本腕の超人。シングルマッチでラーメンマンに勝利するほどの実力派だ!