8月19日(土)

  クーラーをつけっぱなしで寝てしまったせいで、夏風邪をひいてしまいました。

  ずるずると鼻をすすりながらテレビをつけたら星座別占いコーナーをやっていて、「かに座の健康運は最高! ラッキー!」とのご託宣。僕の鼻はこんなにずるずるなのに健康運は最高だなんて、なんなんだ、皮肉か、アイロニーか、ちょっとかに座の黄金聖闘士デスマスクが外道で陰険でブサイクで弱くていいところがまったくないからといって、かに座を馬鹿にしているんじゃないだろうか。


  そういや占いの「健康運」というのは、ちょっとびみょうな項目ですよね。

  ふつう占いには健康運の他に「金運」とか「恋愛運」といった項目があるわけですが、たとえば朝の占いで「金運最高!」ともなれば、「ようし、いくゼ、今日は競馬にパチンコ、ポーカー賭博、賭けて賭けて、か・け・ま・く・れー!(長渕剛の「CAPTAIN OF THE SHIP」的な節で)」みたいなアクションを起こすことができますし、「恋愛運最高!」となれば「ようし、いくゼ、東条に西野に北大路に、あとなんかもう一人ちっこいやつも全部まとめて告白、告白、また告白!」といった行動を起こすことによって占い結果を活かすことができるかと思います。

  が、 それに対して「健康運最高!」と言われても、なんらその日の行動指針に活かすことが出来ないような気がするんです。言われたほうはいったいどうすりゃいいんでしょう。「うわーい、健康運最高だからふだんは出来ない醤油一気飲みにトライだーっ!」とか「ヤッフー! 健康運最高だから熱した天ぷら油を頭からかぶるぞうー!」「うおー、健康運最高だから研究所から盗んだ天然痘ウイルスを飲みこんだたうえにアフリカから検疫を通さずに密輸した怪しいサルと交尾するぞうー!」といった行動を起こす人はいないわけです。

  けっきょく健康運に限っては、占いの結果を知ったところで能動的あるいはポジティブな行動を起こすことが出来ない。それではまるで占いの意味がないのではないでしょうか。どうなんでしょうか。そんなことないでしょうか。ちなみに、細木数子さんの言っていることは占いというよりもただのお説教であり、あんなものをありがたがっている人はただのMなのではないでしょうか。僕もどちらかといえばM嗜好ですが、熟女の説教というのはさすがにマニアックすぎてついていけません。なんかもうちょっとミネアみたいに褐色ジプシーな占い師ならよかったのに。姉が露出度の高い踊り子とかならなおよかったのに。そんな姉妹と馬車で世界中をあいのりできたらなおなおよかったのに。