毎日毎日こう暑くてはねえ。
　僕などは暑さのあまり脳幹やら小脳やら大脳新皮質やらが軒並みとろけてしまい、そのせいかどうか、ここ数日はすっかり百合アニメ『マリア様がみてる』に大ハマり。大学ノートを広げては登場人物の相関図などを書きまとめたりしている始末。熱気。熱風。草いきれ。夏の暑さがおれをくるわせる。そして今宵もまた、手には『マリみて』DVD……。おそるべし、ヒートアイランド現象。

　しかし面白いなあ『マリみて』は。もっと早くチェックしておけばよかった。
　あ、知らない方のために一応説明しておきますと、舞台はカトリックの女子校・私立リリアン女学園高等部。この学校には先輩と後輩が互いの自由意志で「姉妹」としての契りを結び、マンツーマンで指導を行なう「スール」（「姉妹」の意のフランス語）という制度が存在しています。姉は格別の愛情を注いで妹を撫育し、妹は「ごきげんよう、お姉さま、ふふ」とか言って姉に熱い眼差しを注ぐ、そして時おりちちくりあう、という仕組み。おかしいよね。
　おかしいのはスール制度のみに留まらず、生徒会の存在自体もかなりおかしい。リリアン女学園では生徒会のことを何故か「山百合会」などと呼び習わし、そこの連中のことはふつうに生徒会長とか副会長とか書記とか言えばいいのにそこでも何故か「赤薔薇さま」「白薔薇さま」「黄薔薇さま」などという謎の呼称がまかりとおり、しかも時には「赤薔薇さま」とすら呼ばず何故か学名で「ロサ・キネンシス」とか「ロサ・ギガンティア」とか「ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン」とか呼ぶしまつ。なんなんだ。まったく、百合の人たちはやりたいほうだいだなあ。なにもそんな呼び方をしなくても。字ヅラ的には女子高のお姉さまというよりもゾイドとかバージェス頁岩動物群の仲間みたいに見えてしようがないのですが。

　それにしても暑い。暑さのあまり、僕の脳髄はとろけてしまってとろろのようです。もうだめだ、これ以上日記の続きを書くのは諦めて『マリみて』の続きを観ようっと。観終わったら大学ノートに書いた「早分かりリリアン女学園人物相関図」をアドビのイラストレーターとIn Designを使ってきれいに清書しようっと。ふふふ。それではごきげんよう。ふふ。ふふふ。楽しいなあ。