最近アホみたいに涙腺がゆるくなっていて、道で盲導犬とすれちがうだけでなんかもうその凛々しさに感動して嗚咽してしまうほどなのですが、今朝は萌えアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』を観て朝っぱらから泣きそうになってしまったので、なんかもうそれはさすがにどうなんだろうおれ、と思いました。大学の購買部で働くろくろ首とメロンパンが好きなイケメン大学生の純愛話という意味不明のプロットにも関わらず感涙してしまった僕は、そうとう愛というものに飢えているのではないでしょうか。でしょうか、などとネットの向こうの皆さんにそんなことを問いかけてみたところで、それはまったくもってせんかたなきことであり、ゆえに僕は今宵もまた一人きりで夕月を眺め、そよぐ風を頬に感じ「答えは風の中……」などと意味の解らぬことをつぶやき、深いため息をついたりするのではないでしょうか。

　と、そんなことは力の限りどうでもよく、こないだ大賞を受賞した「ビーケーワン怪談大賞」の話をします。
　 先日、作品審査時の選考会レポートがついに公開されました。東雅夫さん、加門七海先生、福澤徹三先生というそうそうたるお歴々に受賞作以外の僕の作品についてもかなり好意的に評価して頂いていた事をレポートで知り、いたく感激してテンションがあがり、そのテンションの高さたるや牛追い祭りでバカやってるスペイン人のそれのようになり、急遽材料を買い集めて作ったことのないスペイン料理パエリアを作りはじめ、そして作ったことがなかったので失敗して何やら名状しがたき魚介もり沢山ぐだぐだ黄色飯が出来上がりました。でもテンション上がりすぎてすでに味とかわかんない状態になっていたのでなんだかうまかった！
　 というわけで、皆さんもぜひレポートを読んでいただき、僕の果報ぶりを羨んだり祝ったり、あるいは妬んだり嫉んだり憎んだり家に火をかけたりして頂ければ幸いです。それにしてもその道のプロの方々にああまで言っていただけるだなんて、いやもうこれは本当にすごいことですよ。

　すごいといえば、先日高原英理先生と東雅夫さんのトークショー内企画として「稲生物怪録文学賞」の募集があったので僕も二作ほど作品を投稿し、先日その公開審査を聞きにいって来たのですが、受賞は逃したものの（「なんとなくその場にいたで賞」みたいなノリのご褒美は頂きました）審査過程で拙作を話の俎上にあげて頂けたので、これまた嬉しかったです。雲の上のような存在の方々が自分の作品を話題にトークしているのをライブで見るというのは感動の極致。今夜もパエリア作ります。シエスタ！　オーレ！

　また、昨夜はイベント終了後、会場に居合わせた他の「てのひら作家」の方々と飲みに出かけ、大いに楽しい時間を過ごしました。皆さんの話を聞いていて新たな刺激も受けたので、またいろいろ頑張らねば。あー、マジで忙しくて彼女とか作ってるヒマがないぜ。ものはいいようだぜ。