いやあ、今週の『コードギアスR2』もめちゃくちゃおもしろかったなあ。毎週毎週まったく先の読めない展開の妙に感心してしまいます。なんとすばらしいアニメだろう。密度がド濃いし続きが死ぬほど気になるし、とにもかくにも超おもしろかった！　わー！

　……みたいなかんじでね。『てのひら怪談』の新刊が出たり、bk1怪談大賞が始まるたびに有志の方々がこぞってレビューを行なうかたわらで僕がそういうことを一切せず貝のようにじっとしている理由は、ことばを知らぬ阿呆なので上記のごとき低次元の感想に終始せざるをえず、何を読んでも「おもしろかった！」と「わー！」くらいしか書くことがないからなんだよ。わー！

　難治のやまいである阿呆にもめげず、またまた僕に少しく関係のある書籍が、今度はメディアファクトリーさんから刊行されましたのではりきって告知します。

　 ご挨拶させて頂いたこともある新進作家・水沫流人さんの新刊『マリオのUFO』が発売されまして、その巻末おまけ企画「幽 文庫通信」の中で怪談掌編を一遍掲載して頂いております。ご一読いただければ幸いです。これがもう怖いのなんの。イケメンが呪われるお話。モデルは僕自身。眉目秀麗学力優秀年収一億六千万円という完全無欠・全パラメータMAXのこの僕がいっこうに女子にモテないのは何故なのか、という人生の不条理を内省的にとことん掘り下げて悩み苦しみ考えぬいたすえ、遂に到達した衝撃の宇宙万有呪術真理を軽妙な筆致で書きあげた真実の実話怪談です。

　 っつーか、僕が書く怪談には怖さが足りないので、せめて全て実話と言い張ることでリアルな恐怖感を演出することにしました。というわけで、僕の書く怪談はぜんぶ自己の体験に基づく本当にあった怖いお話なんでよろしく。書いてる本人がそうなんだっつってんだからこれはもうしょうがないね。わー！

　 僕は『聖☆お兄さん』にハマった都合上、これから手塚治虫先生の『ブッダ』文庫版を揃えなおそうと思っているんですが、12巻もありやがるので6000円もかかりやがる。しかし見識高い皆さんは今さら古典の手塚なんぞを読んでもしょうがないでしょうから、どんどん21世紀発の新しい作品を読むべきだ。仮に6000円持っていたとしたら、『マリオのUFO』を12冊買って12回読むべきだと思います。うん、それがいいね。それがいいよ。そうしようよ。それしかないって。