『バイオハザード5』をクリアして開放的な気分になったのと、現在ちまちまと書いている長めの書き物の参考にしてみようかと思い、ふだん全くやらないジャンルである恋愛シミュレーション『アマガミ』を軽い気持ちでやってみたら、なんかもう楽しすぎてしょうがないんだけどどうしよう。やばすぎるんだけど。という話をします。

　もうね、ヒロインの一人である絢辻詞さんがあまりにツボすぎて、彼女の一挙手一投足にもんどりうち、切なさに打ちふるえ、あげく感情の収拾がつかなくなって悶絶死するところだった。あぶなく西荻窪のマンションの一室で人知れず密室殺人が完遂されるところであった。プレステ2と『アマガミ』を使った密室殺人トリックが新たに発明されてしまったので、捜査一課ならびに探偵各位の皆さんは、今後密室殺人事件の解明にあたる際はこのトリックの可能性を心に留め置くようにして頂きたい。

　しかし絢辻さんはすごい。6人のキャラクターの中ではメインヒロイン的ポジションだったので、きっと無味無臭な優等生キャラなのだろうなと思って漫然とプレイしていたら、あるイベントをきっかけに豹変してドＳな人になっちゃって、顔つきまで変わって主人公の首をネクタイで締め始めんだよこの人。なにこれ。すげえな21世紀のギャルゲーは。僕は彼女にキツネでも憑いたのかと思って、おびえながら茶枳尼天の真言を唱え始めてしまったほどですよ。
　 でも、こんなドＳなヒロインなのに、僕は彼女の存在にこころ奪われて今日も仕事が手につかないほどだったというのだから人の恋路はわからない。あー、絢辻さん。絢辻さーん。好きだー。

「聡明」「ドＳ」「特定のＭに対する極度の依存」「前髪ぱっつん」という、僕にとってはあまりに隙のなさすぎる絢辻さんのキャラクター設定には、日ごろより高М圧ぎみの僕をピンポイントで殺害してやろうという（株）エンターブレインの明確な殺意が認められて恐ろしいので、僕はこの会社を相手取って訴訟を起こし、艱難辛苦のすえ勝訴して、賠償金代わりに絢辻さんのドラマCDをvol.7兆くらいまでリリースし続けて貰おうと思います。
　 というくらい僕は絢辻さんに惚れてしまいました。絢辻さーん。