膿だ！　夜魔だ！　ホルマリン死体プールだ！　

　ということで、今年もまた呪わしさいっぱい夢いっぱいの夏がやってくるわけですが、そんな夏のお供に欠かせないのが怪談ですよね。みなが待ってる怪談ばなし。需要と供給。それが市場の原理だよ。ということで、ほどなく地獄の毒々出版社ポプラ社さんより『てのひら怪談』の新刊が刊行されます。

　 今回のは既刊シリーズから傑作を選りすぐった文庫版。もちろん、おしっこを漏らすどころかもはや膀胱・腎臓が破裂するレヴェルの超恐ろしい怪談を書くことで有名な僕の作品も複数載っておりますので、どうぞ皆さんこぞってご購入のうえ、今夏は涼しいクーラーの効いた透析クリニックで本書をごゆるりとお楽しみ下さい。

　とまあ、そんな不謹慎なことばっかり書いているので、僕はそのうち腎機能低下の症状で苦しんでいる方々に呪われて頓死すると思うんですけど、その前に果たしておきたいことがある。それは6/1から始まる「ビーケーワン怪談大賞」への投稿だ！　僕も出すのでみんなも出そうぜ。レッツジョイナス。

　なんでも、角川ホラー大賞作家の田辺青蛙さんは当サイトで「ビーケーワン怪談大賞」の存在を知って掌編を投稿し、それが契機で小説を書かれるようになったとのこと。まさに奇縁のなすわざです。もしかしたら皆さんにとってもこの記事がなにかの転機となるかもしれません。同賞の必要文字数は800字以内と短く、鼻をほじりながらでも、墓をほじりながらでも、ラップ音に怯えながらでも、頭に鉄輪を載せながらでも、式神を飛ばしながらでも、ことによれば死んでても書けたりするくらいの敷居の低さので、執筆未経験の方もぜひ挑戦を。僕は僕で気合いを入れて話を練って、皆さんを叩きつぶす気まんまんで参戦しますが、そこはそれ、お互い様で恨みっこなしですよ。怪奇を愛するきちがい同士なかよくシバきあおうではありませんか。

　今日はなんだか宣伝に終始してしまった。久しぶりの日記なのに、他に書くことがあんまし無いんだよね。Twitterで放電してしまうから。Twitterは気楽で楽しいのだけど、日記的なものを長らくサイトで公開してきた人間にとっては、日記をきちんとまとめてアウトプットすることが出来なくなるという尿失禁・排泄障害的な弊害を引き起こすのかもしれない。リハビリをしないと。