|
人生を攻略チャート的視点でとらえると、僕のような右寄り思想持ちの文系オタクがマッスルに関心を持ち始めるというのは、「文系オタメインルート→楯の会ライクな分岐ルート→BADエンド」へと突入する兆しであり、これすなわち「理系オタルート→ニューエイジ宗教ルート→BADエンド」なみの死亡フラグなわけですが、じっさいのところ僕が憧れているのは三島先生の三島イズムというよりはブルース・リーのエンター・ザ・ドラゴンイズムであり、要するにもっと上手くヌンチャクを操れる肉体を手に入れたいというだけの話なので、たとえマッシヴな肉体になったとしても、僕がネオ楯の会を結成し市ヶ谷方面で一面二臂の小活躍をするフラグはそう簡単に立たなさそうです。そもそもそんなフラグはない。 で、そんな中坊的ヌンチャク大好き思想を胸にいだき、近所にオープン予定のスポーツジム「ヘラクレス・ファクトリー（ハンドルジム名）」に来月から通う手筈になっておりまして、今日は設備内覧とスポーツ用品購入のため、そのヘラクレス・ファクトリーに出掛けてきましたよ。 まず、新規ファクトリー入門者のためにスポーツ用品が特価で売られている特設コーナーに赴き、必要と思われる品々を購入。新しいヌンチャクも欲しかったけど、売っていなかったのでジャージやらスポーツシューズやらを買うにとどめました。 ウルフマン教官（BGM：「土俵の英雄」）に連れられて、ジム、プール、スタジオ、ホットヨガ専用スタジオなどを見学。「足枷をつけて綱渡りをする試練に使われる断崖」とか「超人レスリング用のリング」もどこかに隠してあるに違いありませんが、まだストーリーが序盤のせいか、教官はファクトリーの全容を見せてくれませんでした。今後の展開に期待したいと思います。 ウルフマン教官に「ジムに入会された目的はなんですか？」と訊かれたとき、「はい、ヌンチャクをマッハの速さで振り回し、衝撃波だけで相手を打ち倒す戦慄のマッスルボディーを手に入れるためです！」とはさすがに言えず、「はあ、基礎体力向上のためです。さいきん階段を昇るだけで息切れしちゃって」などとごく普通の受け答えをしてしまったのですが、ウルフマン教官がおっしゃるには、ヘラクレス・ファクトリーでは各個人の体力データをマシーンにインプットし、そのデータと各超人の目的・目標を勘案した最適なトレーニング・プログラムを組んでくれるとのこと。ならば、教官に「趣味のヌンチャクが上手くなりたいので」みたいなことを率直に述べたほうがよいのだろうか。でもなあ。やっぱりなんか阿呆だと思われそうで恥ずかしいなあ。なんだよ趣味のヌンチャクって。そんな趣味は一般の人間社会に存在しねえよ。 |