4月17日

   ギャガーン！ ギャガーン！ 激ギャガ！ 激ギャガたんけん丸！
   などというね。藤岡アドベンチャー隊の冒険に連日テンションがあがりまくりな僕ときみたちなわけだけど、新章が公開されましたので、危機センサーを働かせながらみんなで仲良く一緒に観ようね！

藤岡弘、アドベンチャーwithアドベンチャーカメラ、 第三章「美しい沢に潜むモノ」篇

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田中ナレ「崖の奥へと足を踏み入れるアドベンチャー隊……静寂があたりを包む……静まり返った森は、このあと待ち受ける困難の予兆にすぎないのだろうか……」

    やたらおどろおどろしげなトーンで語る田中ナレーター。おっと、意外な変化球！

田中ナレ「川のせせらぎに誘い込まれるように導かれたアドベンチャー隊……」

   秋山隊員を先頭に、われらが勇壮なるアドベンチャー隊は川のほとりへとやってきました。

田中ナレ「すると、秋山隊員がとんでもない行動に！（ギャガーン）」
隊長「待てーっ！」

   あーっと、これはとんでもない！ なんの準備もなく川を渡ろうとするなんて、なに考えてんだ秋山隊員！ ……というか、なんのへんてつもない浅い小川だし、ここは僕もふつうに渡っていいような気がしたけど、しかしまあ田中さんと隊長が怒っていることだしここは僕もそれにのっておこうじゃないか。なにやってんだ秋山ーッ！ お前の脳髄はおサルの脳か秋山ーッ！？

隊長「こういう場所ほど危険が潜んでいる場合があるんだ……渡辺！」
渡辺「はい！」
隊長「水の中をチェックしろ！」

   古参なわりにあらゆる雑務を押し付けられる渡辺隊員！ 隊長の信任が篤いのだね！

田中ナレ「アドベンチャーカメラをイヤーフックから外し、手際よく枝に取り付ける渡辺隊員」

   渡辺隊員はパナソニック社の新製品アドベンチャーカメラをそのへんの棒っきれにゆわえて、その棒っきれを小川のほとりにひたしてぱしゃぱしゃし始めた！ その様子を真剣にみつめる隊員たち。「右、右、右！ ゆっくりな」などと棒っきれの位置を真剣に指示する藤岡隊長。なんだこの画！ なんだこの画は！



田中ナレ「この美しい沢に、一体なにが潜んでいるというのだろうか？」

   田中ナレーターも興味しんしん。いやがおうにも期待と不安は高まる！

田中ナレ「なんと！ 水深1.5メートルで30分つけても、だいじょうぶなのだ！」

   そしてどんなときでも新製品アドベンチャーカメラのPRを忘れない田中さん！

隊長「左、左、左。左の奥……左だーーっ！（怒）」
田中ナレ「……しかし危険な徴候は、みられない！（ギャガーン）」

   危険な徴候は、みられなかった！ よかった！ 展開的にあまりよくないけど、よかった！

田中ナレ「常に危機センサーをオンにし行動をとる。それこそが、藤岡隊長が本物のサバイバーと呼ばれるゆえんなのだ！」

   うわーーーっ！ ついに出たぞー、伝家の宝刀「危機センサー」が出たぞー！ いまや日教組の君が代斉唱よりも拝聴することが難しいとされていた田中ナレーションじきじきの「危機センサー」をいただいたよーっ！

   我ら探検隊ウォッチャーの興奮さめやらぬまま、画面の向こうの探検隊はなおも前進を続ける！

田中ナレ「いったいどれほどの時間、沢を歩き続けただろうか……」

   あの謎の棒っきれ水中撮影タイムさえなければ……などと考える間もなく、山中に響き渡る秋山隊員の悲鳴！ 今回は秋山隊員回なのかっ！？

秋山「うわーっ！」

    そしてアップで映し出される謎生物！

 田中ナレ「なんだ！？」

   ほんとになんだこれ！？



田中ナレ「恐怖におののき、あとずさりする秋山！」

   それとは対照的に、謎生物のひそむ岩陰にじりじりと近づいていく隊長と渡辺隊員。渡辺隊員は手にしたナイフで謎生物を攻撃しようとしたものの、隊長に制される。……おい、どうしたんだ渡辺！ なんでそんな好戦的なんだ渡辺！ 少し会わない間にいったいお前になにがあったんだ渡辺！

隊長「待て、無用な殺生はするな……」

   さすが隊長！ 平成の武士！ だがしかし、隊員に危害を加えるかもしれない謎生物をこのまま放っておくわけにはいきませんよ、いったいどうするんです隊長！？

田中ナレ「その時、藤岡隊長がとった行動とは！？」

隊長「ぴーーー」

   ゲーッ！ これは探検隊シリーズを長らく視聴してきた僕にとっても予想外の行動！ なんと隊長はホイッスルを取り出し、謎生物の潜む岩陰にむけてそれを吹き始めたのだ！

隊長「ぴーーーぴーーーーぴーーーーー」
 
   隊長にながらく付き従ってきた子飼いの渡辺隊員でさえ、一瞬「おまえいったいなにやってんの？」的一瞥をくれずにはおれなかった隊長の奇行！ いや奇行じゃない、風の谷のナウシカ的なあれだよ！ あれ！ だからそういう眼で隊長を見ちゃだめだ渡辺！




田中ナレ「山中に響き渡るエマージェンシーホイッスル。謎の生物は、静かにその場を去っていった」

   おお、さすがナウシカ的なあれ！

隊長「いいか？ むやみに排除するな。自然と共存しながら冒険心をもやすんだ。それが、おれたちのアドベンチャーだ！ わかったか！ ……わかったか？」

   どうしてもみんなにわかって欲しかったので二度も念押しした隊長！ ぼんくらな隊員連中はどうかわかりませんが、僕はちゃんとわかりましたよ！ それこそがおれたちのアドベンチャーですよね！

田中ナレ「命の大切さを学び、またひとつ成長した隊員たちであった！」

隊長「いこう！」

  いやあ、今回は探検の花形ともいえるUMAも登場し、隊長の新たな特殊スキル「エマージェンシー蟲笛」も披瀝され、みどころの多い回でしたね、田中さん。

田中ナレ「次回、第四章。『束の間の休息！ 藤岡、珈琲』！  刮目して待て！」

   ええーっ！ ここにきてコーヒーブレイクですか！ 来週も隊長の特殊スキル「藤岡珈琲道」が絶賛大披露されるわけですか！ 田中さんに言われずとも、これは刮目して待たざるをえない！