で、でた～w　アドベンチャーカメラはべつだん欲しくないけど藤岡隊長みたさにPanasonicのサイトをひんぱんチェック奴～ｗｗ

   ということでね。ついに更新されました！
   何が！？
 「藤岡弘、アドベンチャーwithアドベンチャーカメラ」が！

   広告効果がどの程度あるのかまったくもって定かではないこの企画を当「死せる魂の会」は大いに称揚しつつ、今回もたのしくレビューしてみようと思うよ！


第四章 束の間の休息 藤岡珈琲



田中ナレーター「野営の準備を終え、隊員たちに束の間の休息が訪れる」

 前回とは打って変わって和やかなムードで始まった今回。野営のシーン、旧探検隊でいえば「わんぱくでもいい」のシーンです。

田中ナレ「隊員たちの労をねぎらって藤岡隊長がパッションフルーツをナイフで切り分ける。その姿はまさに刀を持った武将そのものだった」

   いや、べつにそんなふうには見えないし、そもそも武将はパッションフルーツを切ったり食ったりしない気がするけど、田中さんがそう言うならばきっとそうなのでしょう。

隊長「おい食べろ。疲れも吹っ飛ぶぞ」

田中ナレ「あまりの空腹に皮までほおばる秋山隊員！」

   パッションフルーツを皮ごと食べるという常軌を逸した奇行によって、自身の空腹ぶりをアピールする秋山隊員。

隊長「ようし、じゃあワタナベ、珈琲いこうか、珈琲」
渡邊「ありがとうございます、準備します」

   なんと！空腹をアピールしまくる秋山隊員を絶賛大放置し、食後の珈琲の支度に取り掛かる藤岡隊長！ なんというか、さすがだ！

田中ナレ「藤岡珈琲……隊長がこだわるこの珈琲はアドベンチャー隊の名物となっており、味はもちろんのこと、そのいれ方にも相当のこだわりがあるのだ」

   既に一部の好事家の間では有名な藤岡珈琲……まさか八丈島の山奥でこの秘奥義にお目にかかることができるとは！   以下、その一部始終を書き起こそうではないか！ ちなみにいま僕は札幌に出張中だけど、仕事をさぼってこの書き起こし作業に専念しているよ！ 藤岡珈琲が映像として記録されるのはそれくらいすごいことなんだよ！



隊長「はあーーー（臍下丹田に氣を満たす）、はあーーー（珈琲に略礼し祈りを捧げる）、はあーーー（熱湯の入ったポットを持つ手にもう片手を添え、小刻みに振動させながら少しずつお湯をフィルターの上の珈琲に注ぐ）」

隊長「ありがとうー、ありがとうー、いい珈琲になってくれよ、ありがとうー、ありがとうー、良い香りだな―、うまいぞー、ありがとうー、おいしい珈琲になれよー、はーーっ、はーーっ、ありがとうー、ありがとうー」

    誤解があるといけないので一応注記しておくと、これはべつに怪しい宗教やセミナーとかではなく、珈琲をいれているだけなんだよ。

田中ナレ「すると、秋山が動いた（ギャガーン！）」

秋山「隊長……」

    何を思ったか、隊長に向けてアドベンチャーカメラを構える秋山空腹隊員。

隊長「ん？ おいおいー（喜）これも記録するのかー。困ったなー（照）、はっはー、困ったやつだなー（照）」

田中ナレ「誰にも真似することの出来ない点滴ドリップ。その一滴の動きまでも残さず記録すべくカメラを回す秋山！」



   空腹のあまり頭がおかしくなった秋山の異常行為（珈琲をいれている人をスローモーションモードで撮影）！ しかし、隊長はたいへんご満悦のごようす！

隊長「ありがとうー、ありがとうー、おいしくなれよー、はーっ、はーっ、はーっ」

   秋山空腹隊員のおかげでひじょうに上機嫌な隊長。しかし隊長の一番弟子である渡邊隊員にとってはそれが面白くないらしい。渡邊はよりいっそう隊長を喜ばせるべく一計を案じます。

田中ナレ「なんとここで、渡邊隊員から衝撃の提案が！」

渡邊「隊長、せっかくの機会なので全世界に配信していいですか？」

全世界配信！ おいみんな見たか、ワールドクラスのおべんちゃらが出たぞ！

隊長「えっ！  おいおいー、困ったやつだ（照笑）」

田中ナレ「アドベンチャーカメラは、Ustreamを通じて映像のライブ中継が可能。点滴ドリップの臨場感を、世界中にストリーミング配信できるのだ！」




隊長「ありがとう！ ありがとうー！ ありがとうー！ よーし、よーしよしよしよし」

   秋山隊員と渡邊隊員のおべんちゃらコンボが決まったおかげで、隊長はセッコに角砂糖を与えるチョコラータくらいテンションが上がってしまいました。

田中ナレ「豊かな香りがあたりにひろがる……隊員たちは頭に装着したカメラを外すのも忘れ、くつろぎ始める……そう！ アドベンチャーカメラは軽量、小型。カメラ部は砂糖大さじ三杯とほぼ同じ（ギャガーン！）、およそ30グラムなのだ。装着しているのをつい忘れてしまうほどリラックスして撮影ができるのだ」



   砂糖大さじ三杯と同じ重さ。その軽さには確かに驚きを禁じえませんが、それはそれとして、やはり上の画はどう考えてもおかしい。山の中でこういう集団に出くわしたら意味不明すぎてすごく怖いと思うよ！

隊長「ありがとうー、ありがとうー、ありがとうー、ありがとうー（合掌）よーしよしよしよし……よーし、うまい珈琲だぞうー」

   ようやく隊長の儀式、もとい珈琲ドリップが終わり、かわいい隊員たちに珈琲がふるまわれる！

田中ナレ「至福の一杯。しばしの憩いの時間……」



渡邊「コクがいいですね」

   知ったようなことをほざく渡邊隊員。そしてまんざらでもない隊長。

秋山「うわー」

    しかしその時、とつじょ響き渡る秋山隊員の間の抜けた悲鳴！


田中ナレ「秋山が先ほど撮影した映像の中に何かを発見した！ 言葉が出ない秋山……一体、何が映っていたというのか！？」

   ここで再度活躍の場を与えられるアドベンチャーカメラのスローモーション再生機能。

田中ナレ「隊長の背後になぞの光が！」

隊長「なぞの生物……！」




隊長「為朝を護る、なぞの生物か！」

   なるほどたしかに！ 隊長の危機センサー網をかいくぐってここまで接近できる生物なんて、源為朝の守護獣クラスのグレーターアニマルくらいしかいませんものね！
   それにしてもさすが藤岡珈琲！ 伝説の武将の守護獣までも呼び寄せてしまうとは、もうそろそろドラクエとかにアイテムとして登場しても良いレベル！

渡邊「たっ、隊長！」

   秋山隊員に張り合って渡邊隊員も何かを発見する！ それは白骨！

隊長「何かが食った跡だ……まだ新しいな！」

田中ナレ「謎の白骨！ いこいのひとときは、突如として恐怖の時間に変わる！」

    しかし……夜が更けて真っ暗だというのにどうやって草むらに落ちてる骨なんか見つけてきたんだ渡邊は。犬か！



隊長「このあたりに生物がいる可能性がある……よし！」

田中ナレ「隊長の危機センサーが不穏な気配をキャッチする！」

   きた！ 危機センサーきた！ やっぱこれがないとね！

隊長「なぞの生物の確認の……作業をしよう」

   なぞの生物の確認の作業！？

渡邊「わかりました」

   わかるのか！

隊長「落ち着け！ 落ち着けい！」

   あんまし慌てているようには見えない秋山隊員、岸隊員の肩をバンバンたたいてよりいっそう落ち着かせようとする隊長。
   ちなみにこの時、もし秋山隊員が震えていたのだとしたら、それは恐怖からくるものではなく、空腹による低血糖が引き起こした痙攣症状ではありませんか隊長！ さっきこいつ飢えに耐えかねてパッションフルーツの皮まで食ってたんですよ！

田中ナレ「アドベンチャー隊に、決戦の刻が迫る！  次回、第五章 『謎の生物を、捕獲せよ！』 コーヒータイムは、おわりだ！」

   おお、次回はついに捕獲フェイズきますか！ ますます目が離せないアドベンチャー隊の大冒険！ みんなも次回の更新を心待ちにしながら、それまでは刺激に乏しい現実世界の日常生活をてきとうにやりすごそうぜ！