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「こんにちは、ウズメです！」 |
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「こんちは、サグメでーす」
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「さて、今回から始まりました『巫女さん相談室in社務所』。さっそく全国から続々と悩みの相談が寄せられておりますよ」
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「シコメはまだ復帰していないんですが、実のところあの娘はいてもジャマなだけなので、いないうちにとっとと話を進めておきたいと思います」 |
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「それでは本日の相談、はりきっていってみましょう！」
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「私には結婚して二年になる夫がいるのですが、どうやら職場の同僚と不倫関係にあるようなんです。私は『私か彼女かどちらかに決めて』と夫に詰め寄りましたが、夫はどっちつかずな態度で話をはぐらかしてばかり。こんな優柔不断な夫とは即刻別れたほうがよいのでしょうか？」（31歳 主婦）
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「なるほどねえ。じつにしんこくなお悩みだわ。サグメちゃん、どう思う？」
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「……」
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「どうしたの？ そんなおマヌー（！）な顔で空なんか見あげて」
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「ちょ、ちょっと見てよ！ 空から無数の花が降ってきた！」
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「あーっ、こんなことって！ なんなの、この阿弥陀来迎図みたいな光景は！？」
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「ぐにぐにぐに……」
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「降ってきた花の一輪がシコメちゃんに変化した！？」 |
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「ちょっとちょっと。どういう復活の仕方だよ！ 前回のつながりからいって『まぼろしの汽車』に乗って帰ってこなきゃおかしいだろ！」
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「……わかったわ。どうせアレよ、『キン肉マン』の最終回をオマージュしてみたかっただけでしょ」
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「タ、タ、タダイマ。コーホー」
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「えーっ、なんかカタコトのうえにコーホーとか言ってるよ！？」
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「どうせアレよ、“脳を残して肉体だけ蘇ったウォーズマン”のエピソードをオマージュしてみたかっただけなのよ。ほんとにもう」
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「コーホー コーホー ……うんしょ、うんしょ」
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「あーっと、こんどは緋袴をいそいそと頭からかぶり始めましたーっ！ これはどう解釈すれば！？」
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「“ベアクローは足ではなく、手にはめるんだ！”“イエッサ、師匠！”的なやりとりを期待しているわけよ、シコメちゃん的には」
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「なるほど！ そういうことなら、ハイどうぞ、モップです。かぶって」 |
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「どうしてあたしがバラクーダ役を！？」
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「どう考えても姐さんがバラクーダだよ。執念深いし。ホラ、早く早く。このままじゃシコメがザ・マンリキになぶり殺しにされちゃうよ」
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「誰よザ・マンリキって。……とにかく、そんな汚いダスキンを頭に載せたらせっかくのキューティクルが台無しじゃない。サグメちゃんがやりなさいよ」
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「アタシだってイヤだよ、バラクーダのコスプレなんて。アタシはロビンよかジェロニモ萌えなんだから」
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「超人の好き嫌いなんかどうでもいいのよ今は。……それにしてもジェロニモだなんて、一体どういう好みをしてるのかしら」 |
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「だってアイツ、絶対ハッパ吸ってるし。イカス」
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「あー、たしかにラリってるわよね、彼は。人間のクセして超人の健康診断にオノかついで参加する奇行ぶりとか、行動があまりにアッパーすぎるもの。でも、それを言うなら、作者のほうがよっぽど（後略）」
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「まあねえ。あんなストーリー展開を考えつくにはそうとう強力な幻覚作用（中略）ルーシーが（中略）スカイで（中略）ダイヤモンド（後略）」
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「ふふふ、いえてるわあ。いつまでもあんなマンガを描いていたら、そのうちきっと検挙されちゃうわよねえ」 |
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「おっかしいなあ、ゆでたまごは。へへへ」 |
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「本当におかしな人ねえ、ゆでたまご先生ったら。ふふふ」 |
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「……オオオ……氷ノ精神！ インプット完了！」 |
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「あっ、しまった。氷の精神を勝手にインプットしたシコメが売り物の『ハローキティーお守り』を次々とほうり投げ始めたよ！」
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「コレゾ “ウォーズ・キティー・スープレックス”デ ゴザーイ」 |
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「ゲーッ なんて残酷な。ギャアアアア」
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「ソウラ 泣ケ ワメケ 氷ノ精神ヲ持ツ俺サマニハ 心地ヨイめろでぃニ キコエルゼ」
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「くっ、なんてむごい残虐ファイトを！ 許せない……こうなったらアレいくわよ、サグメちゃん。とうっ」
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「了解、とうっ！ ケンタウルス殺法ナンバー1！」
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「昇技！ トライアングル・ドリーマー！！」
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「……ゲホッ グゴゲーッ」 |
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「やった、倒したっ！ 友情パワーで逆転ノックアウト勝ちよ！」 |
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「……倒したはいいけど、トライアングル・ドリーマーが強力すぎてシコメが真っ二つに裂けちゃったよ。シコメの魂がまたまた黄泉路の果てに！」 |
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「……あー」 |
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