12月24日(火)

 即興で書けば、まあこんかんじになります。ごめんなさい。





 巫女さん座談会in社務所 「きっと君は来ない だから僕も行かない」
 
●●●登場人物●●●

ウズメさん
巫女さん(21) 
年長者 
主な口寄せキャラはトキワ荘の人々


サグメちゃん
巫女さん(18) 
ナゴムギャル 
主な口寄せキャラはモンゴルの英雄チョイバルサン

シコメちゃん
巫女さん(14) 
PTSDの幽霊族
主な口寄せキャラは低級動物霊

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「メリークリスマス! ウズメです」


「いいの? 巫女がクリスマスなんか祝っちゃって」



「いいのよ、今のクリスマスなんて宗教的意義を失したただのおもしろサバトにすぎないもの。せいぜい、この立川真言流のごとく乱れた馬鹿騒ぎに乗っかってキリスト教をひっかきまわしてやりましょう。うかれたカップルはみんな黄泉路の果てにころげ堕ちていけばいいんだわ」


「な、なんかあったの!?」


「……」


「ま、まあ深くは聞かないよ。じゃあ、サバトの夜らしく、今日のお悩みはものすごくエロいやつでもいってみようか。さあシコメ、好きなの選んでいいわよ」



「……これ」


「このお悩みでいいの? えーと、なになに……」


〔本日のお悩み〕
「しりとり必勝法を教えれ(12歳・小学生)」


「ぜんぜんエロくないよ。なにやってんだよ」


「だって、おしりを犯〔と〕るって……」


「そんな当て字があるか」


「まあまあ、折角PTSDのシコメちゃんが選んでくれたんですもの。答えてあげましょうよ」



「こんなの簡単だよ。単語数の少ない『る』で始まる言葉を抑えつつ、『る』で終わる単語攻撃を連発して相手を陥れればいいんだよ。間違いなく相手には嫌われるけど」


「なるほど、じゃ、早速じっさいにやってみましょう。ル、ル、ルーレットっ」


「クルッ! クルッ! クルッ!」



「クルッ! クルッ! クルッ!」


「留守番電話っ」


「もしもし! もしもし! もしもし!」



「もしもし! もしもし! もしもし!」


「るろうに剣心っ」


「おろっ! おろっ! おろっ!」



「おろっ! おろっ! おろっ!」


「あの、どこからどうつっこんでいいものか。まず、『るろうに剣心』って、『ん』がつくからダメだよね……いや、ちがう、それ以前に、それってしりとりじゃないよね。『森っ子カブタン』だよねそれは」


「ルーンーペンっ」



「あいたっ! あいたっ! あいたっ!」


「あいたっ! あいたっ! あいたっ!」


「ちょっと、人の話を聞けよお前ら。それに『ルンペン』で『あいたっ』ってなんだよ」


「低偏差値の男子中学生に袋叩きにされたルンペンの断末魔にきまっているじゃないの。それにしてもいちいち五月蝿いわねえ。けっこう難しいのよこれ。そんなに文句ばっかり言うんだったら、サグメちゃんも一緒にやってみなさいよ」


「いくよー、せーの、ルックルックこんにちはっ」


「え、えーと、借金まみれ! 借金まみれ! 借金まみれ!」



「ブブー! 『借金まみれ』は岸辺シローのことであって、『ルックルックこんにちは』の連想擬音じゃありませんよーだ。ばかー」



「そ、そうか……くっそー」



「いくよウズメお姉ちゃん、ルックルックこんにちはっ」


「……。 ……沙悟浄! 沙悟浄! 沙悟浄!」

「セーフっ!」



「沙悟浄! 沙悟浄! 沙悟浄!」


「なにこれ? いじめの一種?」


「ルート16ターボっ」


「クソゲー! クソゲー! クソゲー!」


「クソゲー! クソゲー! クソゲー!」


「主観だよそれは。ダメだろ主観は!」


「ルールブックっ」


「いらねー! いらねー! いらねー!」



「いらねー! いらねー! いらねー!」


「だから主観だろそれも。いるよ、ルールブックは!」


「はい、次はサグメちゃん」


「あ、えー、……ルサンチマンっ!」


「……」


「……ん?」


「そんな言葉知らないもん。わかんないよ〜」


「あとの人のことも考えなきゃダメよ、サグメちゃん。要はチームワークなんだから」


「ご、ごめん」


「たとえばそう、せーの、ルーキーズっ!」


「くそがっ! くそがっ! くそがっ!」



「くそがっ! くそがっ! くそがっ!」


「瑠ー璃ー子っ!」


「ゴッドサイダー! ゴッドサイダー! ゴッドサイダー!」



「ゴッドサイダー! ゴッドサイダー! ゴッドサイダー!」


(ははーん、そういう路線ね。要はルサンチマンとかじゃなくて、マンガとかゲームとか、こいつらの文化レベルに合わせろってことか)


「はい、次はサグメちゃん」


「いくよっ、ルールーっ!」


「……?」


「あれ、知らない? FFのキャラにルールーっていうのがいて」


「FF? なにそれ? 早送り? よくわかんないけど、そういうマニアックな単語だとあとに続く人が答えようないでしょう。自分のことばっかり考えていちゃこのゲームは出来ないわよ」


「ご、ごめん」


「あたしたちのやるのをよく見ていて。いくわよ、ルームメイトっ」


「井上涼子! 井上涼子! 井上涼子!」

「井上涼子! 井上涼子! 井上涼子!」


「ゲームとしてはそっちのほうがよっぽどマニアックだろ! もういいよこんな聖夜。フロ入ってハッパきめて寝る!」

「井上涼子! 井上涼子! 井上涼子!」


「スパスッパー。うい〜、キく〜」

「井上涼子! 井上涼子! 井上涼子!」






〔お悩み回答〕
 「森っ子カブタン」のほうがおもしろいです。
 ……畏