2月23日(土)

 イタくてなんぼ 脳内巫女さん座談会

参加者
ウズメさん…巫女さん(21) 年長者 主な口寄せキャラはトキワ荘の人々。

サグメちゃん…巫女さん(18) 守銭奴 主な口寄せキャラはチョイバルサン(モンゴルの英雄)

シコメちゃん…巫女さん(14) PTSD 主な口寄せキャラは低級動物霊(霊媒技術が未熟なため)



ウズメ 「ウズメです、みなさんこんばんは!」

サグメ 「サグメでえす。こんばんみー」

シコメ 「Hey タモリ〜。そういうことはオレのマッスルを見てから言ってくれよ〜」

ウズメ 「あっ、シコメちゃん、今日も早速じぶんの意志とは無関係に憑霊されてるのね。若いわねー」

サグメ 「んで、今日は誰の霊が憑いてんの? さっぱりわかんないんだけど」

シコメ 「Mr.マッスル」

サグメ 「あ、そう。へえ」

ウズメ 「へえ、そうなの。へえ。 それでね、今日の議題なんだけど、17日の日記風で募集した『オススメマンガを教えてください』アンケートの中から、今度社務所のマンガ文庫に入れるおもしろマンガを選考しようと思うの」

サグメ 「あ、いいねえ。なんたって社務所の本棚には『どす恋ジゴロ』と『わ〜お! ケンちゃん』しか置いてないんだもん。こんなんばっか毎日読んでたら気が狂うっつーの」

ウズメ 「ちょっと待ってよ、こないだあたしが『あしたのジョー』(愛蔵版)を寄贈したじゃない、なんで読まないのよ。『どす恋ジゴロ』なんか読んでる場合じゃないでしょ」

サグメ 「え〜。っていうかさ〜、『あしたのジョー』とかって、超大昔のマンガっていうかさ〜、なんかダサくない?」

ウズメ 「あれ、ちょっと待ってよ。あれ、なになに? サグメちゃん、あたしの『あしたのジョー』をバカにするわけ? そうなの? バカにしてんの? 『あしたのジョー』は『どす恋ジゴロ』よりダサいって、そう言いたいわけ? どうなの? そこんとこどうなの?」

サグメ 「っていうかさ〜、“真っ白に燃え尽きる“っていうオチ、あれって今やあまりにネタバレすぎて面白くなくない? どうせ死ぬじゃんコイツ、みたいな」

ウズメ 「“オチ“ってなんなの、“オチ“って!? あのさ、そうやって“オチ“とか言うのってさ、真っ白に燃え尽きるためにあえてリングにあがったあたしのジョーに失礼じゃない? どうなの? 失礼じゃないの? あたしの言ってること間違ってる? どうなの? ねえ、答えなさいよ!」

サグメ 「ちょ、ちょっと。なにも泣かなくても……わ、わかったからさ、とりあえずハローキティお守りを次々と外に放り投げるのはやめたほうがいいよ。いちおう売り物だしさ、ね、ね?」

シコメ 「お〜いおいご両人。ケンカはよくないゼ〜。Mr.マッスルからのお願いだゼ〜」

ウズメ 「うるさいわね! うるさいし似てないのよ、このPTSD! ちょっと黙ってなさいよ!」

シコメ 「ギャッ、ギギッ、ガボッガボッ」

サグメ 「あっ、ひ、ひどい! 無害な低級霊が憑いているだけなのに、そんな激ツヨなお札貼らなくたっていいじゃん!? シコメのやつ泡吹いてるよっ!?」

ウズメ 「うるさいっ、ウルフ金串が受けたトリプルクロスの衝撃に比べれば、なによこんなもの。ウルフはね、ウルフなんかねえ、ジョーのトリプルクロスでアゴを砕かれて再起不能になったのよ! ヤクザの用心棒にまで身を落としたのよ! それでも最後は矢吹vsホセ戦の応援に駆けつけたの! いいえウルフだけじゃない、ウルフだけじゃないわ。死んだ力石はもちろん、廃人になったカーロス、引退した金竜飛。そういうね、ジョーが倒したボクサーたちに対する責任というかけじめというか鎮魂歌というか、とにかくリングの上で燃え尽きなければならないんだっていうあたしのジョーの一途な想いこそがあたしのジョーを最後の試合に駆り立てたの! いわばあのラストシーンは起こりうるべくして起きたことなの! それをあなたはなんなの! なんなのオチ呼ばわりって!? ばかじゃないの!? このばかっ、うどん野郎っ!」

サグメ 「わわわ、ウズメ姉さんの鼻からうどん状のエクトプラズムがっ! そ、そうかっ、『あしたのジョー』をけなされたことで怒りが沸点に達した姉さんが遂にトランス状態にはいったんだわっ!」

ウズメ 「ウウウ、ウウウウ……」

サグメ 「もしもし……もしもし、一体どなたがウズメ姉さんの体にお入りになったのですかっ?」

ウズメ 「ウウウ、ウウウウッ、ウドマンブー!」

サグメ 「ぎゃー! どうして宇土まんぶ先生が降霊すんのよ! 脈絡ないじゃん! とりあえず梶原一騎とか降ろしとけよ!」

シコメ 「宇土まんぶ先生のその後の消息って、けっこう気になりますよね荒木先生?」

サグメ 「ああっ、シコメにはいつのまにかキユ先生が降りてきてるし! もうこの社務所は終わりだわ! まつろわぬ悪鬼の垂迹、ジャンプ10週打ち切りクラス作家霊が二人も降りてくるなんて!」

ウズメ 「マンブー、マンブー」

シコメ 「ロケットデー、ツキヌケロー」

サグメ 「ううっ、社務所ぜんたいが瘴気におかされてゆく……ああ、意識が遠のいて……」

ウズメ 「パロパロー、パロパロー」

シコメ 「コノホンワー、ロックダー」




 なんといったらよいものか、話者全員の意識が遠のいてしまったために話がたちゆかなくなってしまいました。なぜこうなる。どこで間違ったのだ。
 とりあえず、アンケート結果の話題に1ピコも触れていないのはおおいに問題なので、後日改めて紹介したいところです。そして次回こそ、100人読んだらせめて30人はわかる話題で話を盛り上げてゆきたいと思います。宇土まんぶはあまりにマイナーすぎたやもしれません。


〔脳内巫女さん座談会 バックナンバー〕
 誕生編
 10万アクセス記念編�@
 10万アクセス記念編�A